所沢市堀之内、トトロの神社へ

昨日は「赤旗」文学館へ行こう「石神井ふるさと文化館 庄野潤三展」を書いて送付。パソコン不調で、うんともすんともいわず、意固地になったように停滞し、保存もままならない状態で、普段の4~5倍、労力を使う。疲れ果てる。いっそ、手書きに戻ろうかなどと弱気になる。

本日、晴天。思い立って、前から頭にあった西武線小手指」からバスに乗って糀谷、堀之内(早稲田大 人間科学部キャンパスがある)の丘陵地、茶畑を歩く。所沢市の西、入間市の市境に八幡神社、丘の上に山之神神社あり、ともに詣でる。じつはこれが初詣であった。後者が「となりのトトロ」登場のモデルになったと、通りすがりの老人から教えられる。左卜全の墓があるという金仙寺へも足を延ばしたが、不明であった。「山田うどん」で昼食。鍋焼きうどんに小ごはんを追加し、最後、おじや風にする。2時間ほどの散策だったが、1万歩を超えた。いい散歩だった。冬の散歩は日差しがあれば、意外にいい。バスがじつに快適である。もう少しくわしく「オカタケな日々」に書くつもり。

「カルトQ」、庄野潤三展、牧野記念植物園。

カルトQ(1991秋~1993春)という超マニアックなクイズ番組をユーチューブで視聴。「サンダーバード」「寅さん」「SF映画」「ラーメン」「手塚治虫」「阪神タイガース」「東横線」と続けさまに見続け、もうこのままでは、人生が終わってしまうとストップ。早押しさえなければ「寅さん」「手塚治虫」でようやく何問か答えられる程度で、あとは全面降参でそれが楽しい。くわしい、というのでは歯が立たず、それ専用に努力して特化して勉強しないと太刀打ちできない(ほとんどビョーキ)。たとえば「吉田拓郎」の回があれば、ぼくはかなり答えられると思うが、職人たちにはまったくかなわないだろう。ぼくはカルトQをリアルタイムであんまり見てなくて(高円寺時代、夜は「テル」で飲んでいた)、「ユーミン」の回を覚えているが、それは著作権の関係かアップされていないようだ。ラジオで松任谷由実がこの番組の自分の回のことを話題にし、「見た。あの顎の薄い子が優勝したのね」みたいなことを発言したと記憶する。

15日、散歩堂さんをお誘いしてこの日から開催の石神井「ふるさと文化館」の庄野潤三展をみる。「赤旗」連載の取材を兼ねる。会場は2階。1階窓口で図録を買う際、窓口の上の壁に思い切り頭をぶつける。私の身長(178センチ)にちょうど死角になっている位置で、家の中でもしょっちゅう頭をぶつける箇所がいくつか。もう頭がデコボコだ。それでこんなに頭のできが悪いのか。注意散漫ということもある。ちょうど牧野富太郎の生涯を描いた、朝井まかて『ボタニカ』を読んでいたので、大泉学園の「牧野記念植物園」まで歩いて入園。展示施設もある立派な館。バスで上石神井まで出て、散歩堂さんとだだっ広い居酒屋で打ち上げ。万歩計1万歩を超えた。

「ふるさと文化館」へは、西武新宿線「上井草」下車。上井草「キッチン南海」で生姜焼き&チキンカツを食し、「井草ワニ園」で何冊か買う(安いなあ)。そこから1・6キロほどを歩いたのだ。石神井駅からより、ほんの少し距離が多い。

 

「襟裳岬」をアカペラでフルコーラス唄う。

13 日は年二度のおつとめ、早稲田「戸山平成会」という団体のお年寄りを前にしゃべる。もう5回目くらいか。2時間、さまざまなネタを硬軟おりこんでしゃべりきる。森進一「襟裳岬」誕生秘話を語ったら、会場から「歌ってください」と声がかかり、アカペラで3番まで歌ってしまう(バカですねえ)。春陽堂のNさんが『ドク・ホリディが暗誦するハムレット』を20冊持参してくれて、休憩時にサインを入れて売る。半分くらい売れたんじゃないかな。コロナ禍でなかったら、100人ぐらい来る会場(今はその半分)だから、いつもならもっと売れたかも。終わったら、もうどこへも寄らず、さっさと帰還。ソファでFMNHKを聴きながら3時間ほどまどろむ。くたくたになるのだ。

NHKドラマ「小勝の妻2」がおもしろく、小松重男『喧嘩侍 勝小吉』新潮文庫を読む。海舟の父は、ある意味息子よりスケールが大きく、講談、浪曲に出てくるような人物なり。

善行堂が来れなくなった

21日の夏葉社と善行堂のイベント中止の報が入る。楽しみにしていたので残念。善行堂へすぐ電話を入れ、「まあ、仕方ないなあ」「また沈静化したら、何かやりたいなあ」などと話す。

11日は「オカタケな日々」71と72を仕上げて送付して、写真もメール送稿する。もうそれだけで、キャパのコップから水があふれ出る。ポンコツがどんどん進む。「高校教育」の名言コラムも送付。連載200回を超えている長期もの。

今日12日は「本の雑誌」最新号が届き、つまり次回原稿の締め切りで、「憧れの住む東京へ」第32回「山之口獏」5を書き上げて送付。これが最終回。一回、400字5・5枚ほどの分量があり、かなりのことが言えるはずなのに、毎回、うまく流れをつかめず悪戦苦闘する。いちばん気をつかい、集中して書いていた原稿だったが、手を離れる。いちおう、大幅加筆して単行本化される予定である。

ちょっとひと休みして、夜に「サンデー」を書いて送付のつもり。春風亭小朝菊池寛が落語になる日』文藝春秋を、「青春18」の旅でもカバンに入れて、「サンデー」用に読んでいた。

善行堂がやってくる。

 
 
 
 
 
 
古書善行堂
 
@zenkohdo
イベントで東京に行くのは本当に久しぶり。夏葉社の島田くんと話ができるのが楽しみ。SPBSに入るのが楽しみ。皆さんの前で本の話ができるのも楽しみ。来て下さった人とお話しするのが楽しみ。善行堂の本を並べるのも楽しみ。皆さん、聞きに来てくださいね。
引用ツイート
 
 
夏葉社
 
@natsuhasha
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【イベントのお知らせ】1月21日(金)に渋谷のSPBS本店さんにて、山本善行さんとぼくのトークイベントがあります。『第一藝文社をさがして』刊行&『星を撒いた街』増刷記念です。文学をもっともっと読みたくなる、熱くて、けれど笑いに満ちた1時間半になる予定です。ぜひ! peatix.com/event/3115343/
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「青春18」をリミットぎりぎりで使い切る

7日段階で、「青春18」が2回分のこっており、10日がリミット。8日にどこかへ、と思ったら、急きょ来宅者があり9日と10日の両日で使い切るしかなくなった。9日は、落語四銃士のうち三人で、王子「北とぴあ」の落語会(「白酒・兼好二人会」)へ。この王子までの往復(高円寺「杉並展」経由)で4回目を使ってしまう。少しもったいない使い方だが仕方ない。

演目を書いておこう。兼好の弟子しゅりけん「転失気」、兼好「元犬」、白酒「錦の袈裟」中入り後に白酒「茗荷宿」、兼好「干物箱」。兼好と白酒、タイプは違うが明るい高座で、ちゃんと自分のリズムを持っている点が似ていて、新春らしい寿ぎがあった。満席近い客も大いに沸く。兼好「元犬」は演者の人にあった演目。犬の癖を残したまま人間になってしまった若者の話で、これはいかにも落語らしいファンタジー。「茗荷宿」は珍しい噺で初めて聞く。兼好「干物箱」がトリなので、軽くさらりと仕上げた感じ。これも配慮であろう。

中央線に流れて、3軒はしご酒。ひと晩で3軒行くなんて、ぼくとしては珍しい(「ペリカン時代」へも久しぶり)。世田谷ピンポンズ君と一緒にライブしたこともあるという、シンガーの若者と隣り合わせ、いろいろしゃべる。話せてよかった。どんな歌をうたっているか、聞いてみたくもなった。こんなおじさんに優しく接してくれて感謝だ。

最後の店が阿佐ヶ谷。ドロドロのまま日付が変わって、最寄り駅改札をくぐる(日付が変わっても、なんだかかんだかの理由で「青春18」は有効)。

そしてラスト1回をぎりぎり10日に使ってしまう。潮来、笠間、深谷、あるいは三崎口など候補はあったが、栃木「東武百貨店」で古本市が開かれているというので栃木へ。古ツアさんと、水没前の「吉本書店」に間に合った時以来。駅前で自転車(3時間300円は安い)を借り、蔵の街、多くの古い建物が残る通りをぶらぶらと走る。「東武」の古本市は吉本、丸岡、かぴばらの3店による小規模なものだった。「かぴばら」の奥さんが会場にいて挨拶する。「吉本書店」の片付けの話など聞く。新栃木駅近くの「貴船堂」へも行ってみたが(自転車だとすぐ)、営業はしているようだがまだ開店前であきらめる。栃木は文学館と美術館が同じ敷地に同時オープンの準備中で、オープンしたらまた来よう。

約3時間の滞在で駅に戻ったら、昼間の両毛線は毎時13分、1時間に1本しかない。しまったなあ。50分も待ち時間あり。まいったなあ。というわけで、日があるうちに帰還。というわけで、冬の「青春18」は土浦(石岡)、塩山、御殿場、王子、栃木で使い切る。まあ、満足であった。明日から、締め切りが集中する月半ばの週へ。