奈良「フジケイ堂」が閉店していた。

 

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いろいろな人が歌う「マイウェイ」。藤圭子の生涯を考えるとき、これほどふさわしい歌い手はいないかもしれない。そして素晴らしい歌唱だ。じつは近頃、私はカラオケでこの歌をうたう。歌ってもいい歳になったのだ。ただし迷惑がかかる曲(井上陽水ならぬ自己陶酔)なので、人がたくさんいる前ではうたわない。1人か2人。

「朝日」「読者会議」で「大切な店 今はもうない」という記事。そこで「生き直す力をくれた古本屋」という投書が。読むと今年閉店した奈良の店。どこだろう。検索して「フジケイ堂」と知る。一時期、3店舗ぐらい展開していたのではないか。ぼくは「もちいど」店へ2度、行っている。アーケード商店街の2階。最後に行ったとき、雨漏りとかで、店の半分ぐらいはロープが張られ入れなかったが。そうか、藤本圭一氏がオーナーで「フジケイ」なのか。

大相撲名古屋場所が始まった。午前中に参院選投票を済ませる。自宅敷地から投票所敷地まで12歩。投票率を上げるために、B級グルメの屋台を出すとか、投票所を盛り上げる算段をしたらどうか。あまり人気のあるタレントや歌手が来ると混乱するだろうけど、まあ無理か。

「ドラえもん」はありますか?

 

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先週のゴンチチ「世界の快適音楽」だったか、陽水の「リバーサイドホテル」を渥美二郎がカバーしているのがかかった。湯浅学の選曲。これがなんとも異次元の快感。フレンチのレストランで、白飯にたくあん、味噌汁(いずれも極上)を食べている感じか。うまく貼り付けられてよかった。

昨日土曜は高円寺「西部展」。なかなか買えず苦戦していると(これは自分の問題、篭にバンバン買っている人、箱で送る人多し)、帳場がざわつき、安倍元首相の狙撃、心肺停止の報が話題に。

何も買わないのは淋しいので、高橋英夫『五月の読書』岩波書店を500円で。出品は「がらんどう」さん。死後に編まれた文芸エッセイ集。中華でランチ、生ビールを頼み、高橋英夫を読む。テレビ映像では生々しい安倍狙撃のニュース。

1冊だけではさびしい。西荻下車。喫煙可喫茶で喫煙、コーヒー。「盛林堂」へ。初老の男性コンビ、一人が体が弱いのか、もう一人が付き添うように気遣う。2人、店内へ。ぼくも続いて。2人、レジに行き、フミさんに「〇〇はないか」と尋ねる。一瞬、フミさんがとまどい、「ちょっといまないです」と。「〇〇」は「ドラえもん」だった。高齢コンビがまさかの探求書。続いてぼくも均一3冊を精算。そのとき「ドラえもんはありませんか?」と言うと、フミさん笑って「あ、ありません」。意外に難しい探求書だよなあ、と話す。古書展、古書店でさまざまな情報を得る私。

歌ったのは誰?

 

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「フレーミーのうた」っていうんですって。渋谷毅作曲からたどりついた。誰が歌っているんだろう。井上順です。うまい起用だなあ。

「困ったときのオカタケさん頼み」と電話あり。予定した人から原稿を断られ、きゅうきょ登板となった。正直に話してもらって引き受けやすくなった。もちろん、やりますとも。「サンデー」が週3回になって、今週はお休み。なんか、調子が狂います。

先週、西部古書会館均一祭(最終日、行けなかったざんねん)で裸本の上林暁『武蔵野』教養文庫にカバーをかけ、地図を片手に上林の散歩をたどり、がしがし書き込む。書き込み用に買った。カバー付きはもっている。「春泥」で散歩した「武蔵関公園」へ行きたくなる。昭和18年、関町は板橋区であった。練馬区はまだない。吉祥寺駅へ行くも、コーヒーを飲ませる店がないという。時代を感じます。「花の精」の是政さんぽは、オカタケさんぽで行くか。

本郷は純喫茶の宝庫

土曜夜、国立「ノートランクス」の渋谷毅ライブ、早々と予約が埋まるが、同じ渋谷ファンのIくんがキャンセルが出たといって、2人分抑えてくれた。なのに、ぼくは1日勘違いをしてこれをすっぽかす。翌日曜日にそれと気づく。カレンダーへの記入ミス。慙愧にたえない。たぶんIくんは何度も携帯から連絡くれたのだろが、あいにく、ここ数日のauの通信障害で、たぶん連絡が取れなかったのだろう。どれほど気持ちが揺れ、憤ったことだろう。申し訳ないことをした。謝って済むようなミスではないと終日、暗い気持ちになる。ブログを書く気にもならなかった。

BSテレ東「ずん喫茶」快調。毎週金曜日の24時から30分。ずっと見ている。飯尾和樹の脱力のさばきに感心することしきり。1日は本郷。金魚卸売問屋が併設する喫茶「金魚坂」(黒カレー)、「珈琲庵」(ホットケーキ)へ。どちらもいい店。本郷には「こころ」もあるし、純喫茶めぐりへ行きたい。

タランティーノ『ワンス・ポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は3時間近い長尺だが飽きずに面白く見る。ディカプリオとブラピという二大巨頭に、アル・パチーノがちょい役とぜいたくな布陣。スティーブ・マックイーン(「大脱走」の逸話あり)、ブルース・リー(「カトー」と呼ばれるのは「グリーン・ホーネット」の役名)のそっくりさんも登場、笑わせる。時代は1960年代末、ベトナム反戦、ドラッグ、ヒッピー、コミューンと時代を色濃く映しながら、ポランスキー夫人だったシャロン・テート惨殺事件を下敷きとする(ただしパラレルワールドのように違う現実が)。ヒッピーコミューンの怪しげなブロンド美女は誰かと思ったらダコタ・ファニング。大きくなったなあ。

メロンソーダのご老人

そうか、7月1日か。昼、チャーハンを作る。午後、思い切って外出。西荻へ。「盛林堂」の岡崎棚に補充、先月分の精算金を受け取る。これがなんともうれしいの。お小遣いをもらったみたい。

溜まった新刊の買取をお願いしようと音羽館めざして歩き出すが、あまりの暑さにへたりこみそうになる。「珈琲館」で休憩。ここは喫煙可。いとしこいし師匠のようなご老体2人できりもりする。夕方5時とかに閉めてしまう。喫煙の常連客多し。みな店主と言葉を交わす。「暑いねえ」「暑いですねえ、気をつけてください」。メロンソーダを注文したご老人、ソーダを飲み干すとさっさと店を出る。ソーダ水のようなご老人。家のクーラーが壊れていて、こうして冷房のある店(映画館)をはしごするのだそうだ。「珈琲館」は、店内の席から、表の舗道に植わった大きな木が見える。それで落ち着くのだ。

冷気を肉体と脳にふきこみ、なんとか音羽館にたどりつく。広瀬くんに買取を頼む。青森の話を少し。盛林堂でもそうだったが、均一台の前に立つが、目から入る情報が脳と連動しない。暑すぎるのだ。いつも両店には客が数人陣取っているが、この日は無人。暑いと本も買えないのか。で、珍しく買わずに帰る。阪神、むざんな4連敗。ヒットはそこそこ打つが、あと1本が出ない……って、悪夢の時期、そういうこと続いたなあと思う。原武史『沿線風景』を読む。おもしろい。はらたいらは、「クイズダービー」でやっぱり問題と答えを事前に(いくつか)教えてもらっていたんでしょうね。正答率の高さが、ちょっと変だったもの。はらたけし、はらたいらの連想でした。

「太宰治」を「たいこうじ?」

29 日、阪神対ヨコハマが結果隅2で早々と逆転、離されていく。あきらめて録画したテレ東のバス旅対決「陣取り」をCM飛ばし(必須)で見る。八戸から弘前へ東北対決だ。驚いたのは三沢、青森、五所川原と、先日行ったばかりの現地が登場すること。太川チームが「三沢」駅へ向かい、ミッションが駅交流プラザの特産品自販機、というところで太川たちが一階で「どこ?」とまごついているのを見て「二階だよ、エスカレーター上ってすぐ左側の待合室にあるよ」と教えたくなる。私はここで電車を待ったのだから。

河合チームは青森から五所川原行きのバスに乗る。ぼくが新青森から乗った同じ路線バス(弘南バス)だ。トンネルを抜けて五所川原市街へ、というあたりに記憶がよみがえる。五所川原のミッションが「太宰治記念館(斜陽館)」とあり、元スケート五輪の安藤美姫が「太宰治」の文字を「たいこうじ???」といぶかるのに仰天する。本当かよ、と。「だざいおさむ」を「たいこうじ」と読む方が難しくないか、と。いやいや、五輪出場の快挙と太宰治が読めないことを秤にかければ、そりゃ五輪が勝つ。ぼくは3回転半ジャンプとか千回生まれ変わってもぜったいできないから。

河合が五所川原駅の観光案内所でバスについて聞いたおばさんは、ぼくも五所川原の街歩きマップをもらった人だった。その節はありがとうございました。

太川が野辺地で、これまで「バス旅」で2度訪れた食堂を(食堂は閉業したが隣りに店舗あり)再訪し、お世話になったお母さん(86歳)と10年ぶり近く再会するのもよかった。