蔵書大量処分中

今年になって再開した蔵書大量処分プロジェクト「盛林堂書店」第二弾のため、積み重なった本、本棚で発酵熟成された本をがんがん抜き出す。今年中に1万冊は減らす予定。もう5年ぐらい、まったく触っていない本はなかったことにする方針。古本、読書、文芸評論の類に関する本も半分以下に減らしてしまう。いま、一番値がつかない分野の本であることはわかっているが、とにかく減らす。その後に増えた本(いま自分の関心に近い本)と入れ替え、本棚を自在に使えるようにする。これが60代を快適に過ごすための方法だ。古い上着よさようなら~。

なんだか分からないチラシ、紙類も、これをファイルしても生かせないことが分かっているので、なかったことにする。手提げ紙袋にガンガンつっこんっでいると、しかし、前の住所あてに届いた、作家の村松友視さん(視は正字)から封筒が見つかる。なかに原稿用紙に書かれた礼状が入っていた。あやうくこれを捨てるところ。いやあ、考古学の発掘現場みたいに、いろんなものが出てきます。立松和平さんの取材のとき、ファクスで送られてきた、恵比寿駅から自宅までの手書き地図も出てきた。これ、ちょっと捨てられないなあ。「メンズ・エクストラ」の仕事だ。編集担当のIくんが同行し、よく一緒にお茶も飲んだ。いま、どうしているだろうか。みんなみんな、遠くへ過ぎ去ってしまった。

ゲラを三種、ファクスで返信。ぼくは元気です。