いるところには人がいる

昨日は大変でした。まず午後、大量蔵書処分プロジェクト第二弾で盛林堂書房さんに来てもらい、階段にびっしり積み上げた本を結束し、ぼくが玄関へ運び出す作業を延々続ける。「これ、前回より多いですね」と言う。ざっと2000冊ぐらいか。今回は単行本が多い。それでも2時間以内で車への積み込みが終わる。

夕方外出、散歩堂さんに誘われ、龍志+扇遊の二人会。会場で待ち合わせ。ところが、「お江戸日本橋亭」と聞いたのに、定期的に古本市を開いていて既知の「お江戸広小路亭」(同じ永谷ビル運営)と思い込み、そっちで待ってたら携帯に散歩堂さんから電話。「いま、どこにおられますか」と言うので「広小路亭」と答えると「えええ、違いますよ。日本橋亭です」。あわててタクシーつかまえ、日本橋へ移動。しかし、運ちゃんがちょっといいかげんな奴で、「上野日本橋亭」を知らなくて、しかもカーナビで検索もしない。当たらずとも遠からずの場所で降ろされ、さあ、もうまったく分からなくなった。迷走し茫然となり、一瞬、帰ろうかなとも思うが、散歩堂さんが待っている。結局開演から20分遅れで到着。散歩堂さんは先に席につき、隣を確保してくれていた。会場は満席だった。

演目を書いておく。

龍志「宗論」「三軒長屋」

扇遊「文違い」「道具屋」

達者で明るい芸風のお二人。食の番組なら「間違いない」という演者で、いずれも、非常にけっこうでした。マスコミで名の挙がる人気者だけ追いかけるのではなくて、こうした本寸法の噺家さんの高座をちゃんと聞くべきかと。

打ち上げは神田「鶴亀」、高円寺「ちんとんしゃん」で締め。両店とも満員。コロナ騒ぎでも、いるところには人がいる。