午前中にやるのがベストだぞ

中央公論永江朗さんとの対談起こしゲラが届き、うまくまとめてあって感心する。これを触ると、行数調整、相手にも迷惑をかける。ざっと読んで、OKを出す。

昨日は「サンデー」レギュラー原稿。5本の短評。ずっと午前中に片付けて送付していたのが、ここのところ、午後、しかも夕方までもつれこむ。かかっている時間はさほど変わらないが、とりかかるまでにぐずぐずしていて、結果的に時間がかかってしまう。午前中にやるのが早く済むし、ベストなのだが。ここで取り上げた新書の著者が、善行堂のお客さんで、非常に喜んでくださったことを、先日の京都入りで知る。なによりである。小さな記事だが、やった甲斐があった。

荻窪ささま書店」閉店の報が飛び交い、フェイスブック、メールでも知り合いからご注進、があった。ご苦労様でした、としか言いようがない。いまさら「残念」「ショック」と言っても遅いのである。それだけ、お前はひんぱんに通って、経済的に貢献したかと言われたら、口をつぐむしかない。閉じるには経営者の苦渋の決断があったわけで、外からとやかく感傷的に言っても仕方ないと私は思う。「ささま書店」のあり方は、古本業界においても新しいスタイルを示したわけで、その功績は大きい。ファンも多かった。中央線古本屋帝国を代表する顔の一つであった。野村くんはどうするだろうか。

赤旗」から、取材用の名刺100枚が届く。NHK試写の入館の際に、窓口で名刺を渡し、通行証をもらう。あまりにシンプルな名刺なので、落款を捺し、ラピュタの映画チラシの小さなスチール写真を人物だけ切り取り、一枚ずつ貼っていく。本のグラシン紙かけや、こういった細々した手作業が意外に好きで、ライターで食えなくなったら、富山の薬売りの景品である紙風船作りの手内職などやってみたいと思う。1日3000円くらいになれば、年金と合わせて、かつかつ食べて行けるのではないか。本は図書館で借りればいい。玉川上水の散歩ならタダだ。米さえ確保して、副食を少な目に食事を済ませれば健康的にもいい。牧野伊三夫さんは朝食は米で、あとはみそ汁は必需、梅干、漬物があればそれで充分、と言っていた。かくありたいものだ。