荷風に目覚めた五月

あいかわずのステイホーム。楽しみはスーパーへ自転車で買い物へ行くぐらいか。昨日は夕方、さんぽ。永島慎二『その場しのぎの犯罪』で、主人公の泥棒・丸井太郎が殴られ心神喪失状態に。目覚めた時、いきなり木彫りの天才となるが、一人、籠る小屋が小平市である。田畑、雑木林、池と、たしかに小平、武蔵小金井国分寺あたりに片りんが残る。『その場しのぎ』っぽい風景の中を歩く。これは感じ、あるわ。前に読んだ時は、小平という地名をスルーしていた。

月半ばに締め切りが重なり、今日、二本原稿を書いたら、ひと段落。原稿を書くのが面倒でしかたない。やはり、動いていないからだろうか。好奇心全開で動いていないと、どんどん精神も沈没していくようだ。この間、ずっと荷風に目覚め、『断腸亭日乗』(岩波文庫の上下本)および荷風関連本(気づいたら雑誌特集ほか、けっこう所持している)これほど集中して荷風と付き合うのは初めてかもしれない。荷風本をもって、東京をうろつきたい。

B&B主催による、村井康司さんとのウェブ配信によるトークショー、以下告知だそうです。村井さんにまかせっぱなし。

http://bookandbeer.com/event/20200524a/