リモート対談、疲れました。

じつは、いまだにどういう仕組みかわかっていないのだが、リモート出演による、村井康司さんとの対談を、ついさっき終える。慣れないことゆえ、勝手がわからず、途中画面が消えて退出してしまう。復帰に手間取り、不在の時間ができてしまう。その間、村井さんが一人で、喋ってくれたようだ。その方がよかったんじゃないの、という気持ちも少しあり。いやあ2時間、疲れました。

ただ、準備段階で、ジャズのCDを聴いたり、ジャズについて書いた本を読むのは楽しかったし、勉強になった。

単行本で読みそびれた生島治郎『浪漫疾風録』(中公文庫)を一気読み。創世記の早川書房の編集部が描かれる。「戦後ミステリ裏面史1956~1964」と帯にあるが、まさしくその通り。田村隆一が傑作。中原弓彦小林信彦)も登場。いや、そのほか戦後の書き手のスターたちがオールキャストで登場します。これは面白いわ。給料があまりに安く、残業代も経費も出ない。編集者は原稿書きなど内職で食べている。だから、あれほどハヤカワの編集部から優秀な書き手が出た。開高健訳となっているダール『キス・キス』の下訳は生島が担当し、ほぼそのまま本になったという。