オカタケな日々30がアップされました。

気が付いたら7月に入っていた。コロナ禍がなければ2020東京五輪で大騒ぎになっていたところである。朝、目覚めたら梅雨の晴れ間の上天気で、風さえ涼しい。台風一過のときの空気だ。

昨日、古い名刺ブックが出てきて、あれこれ見ていると、この仕事を始めた頃のいろんなことを思い出す。え、こんな人とも名刺交換していたのか、ということも。30年という歳月が過ぎたことを思う。ここまでよくやってこれたものだ。文章を書くのが苦にならない、というのが自分にとって武器で、飽きずに仕事ができた要因かと思う。腹立つこと、屈辱、厭な奴とも遭遇してきたが、おおむねよき人間関係を作れてきたのではないかと思う。そのことを触れ合った人たちに感謝したい。

なかに業界デビュー作となった『ニッポン文庫大全』(ダイヤモンド社)を、一緒に作ったフリー編集者Mくんの名刺が出てきて、ちょっと検索したらフェイスブックをやっている。すぐ友達申請を出して、久々(20年ぶり、ぐらい)にメールで言葉を交わす。まだ、ちゃんとこの業界で活躍していると知り安心する。「メンズ・エクストラ」で著者インタビューをしている時の担当、これもフリー編集者のIくんは行方知れず。この30年、業界の流れは激しく急で、流されてしまった人もいるだろう。

なんだか、しんみりしてきた。春陽堂書店ウェブ連載「オカタケな日々」30回がアップされた。日録的なことを、最初書いていたが、このブログが始まり、だんだん一回いっかいがまとまったエッセイ、評論みたいになってきた。月2回の更新で、1回が約10枚くらいか。写真とイラストも自前で、高いとは言えないが原稿料ももらって、月々だから助かっている。今年は大事な年に思えてきた。いろいろな意味で。

 

https://www.shunyodo.co.jp/blog/2020/07/okatake_30/