「一葉記念館」見参。

土日が雨という予報だったので、金曜つまり11日、午前中に1本、書評原稿を送って(昼まで、というタイトな締め切り)支度して外出。「赤旗」文学館取材で、台東区竜泉の「一葉記念館」へ。鶯谷からコミュバス「めぐりん」に乗り(道中楽しかった)、吉原大門で下車。見返り柳を撮影してから吉原を抜けていく。現役のフーゾクの吉原の町を歩くのは初めてかもしれない。「カストリ文庫」は見つけられず。ソープ街は健在で、なかなか凝ったネーミングの店が多数、男性の「精」を搾取せんとどの通りも櫛比して待ち構えている。客引きの男性も多数見る(こんなことは「赤旗」には書けない)。ぶじ「一葉記念館」で取材。ここはクオリティの高い、いい文学館だった。周囲の雰囲気もいい。ところが来館者はぼくひとり。帰り、あれこれチェックしながら日盛りを影を選びながら歩き「入谷」駅から帰ったが、どこかへ寄る余力なし。いやあ、暑かったです。歩数5000歩ほどでグロッキー。これでは「ローカル路線」バス旅はできません。宮地真緒なんか四国へ歩いて橋を渡るのに泣いてたもんな(あれは無茶だとぼくも思った)。

車中、最後のマネージャーだった男性による『ちあきなおみ』新潮社を読む、いやあ、面白い面白い。郷の死後、悲しみの底にあり、ちあきも歌手復活を迷ったが、けっきょく果たせず。そのことが、この本を読むと、これは仕方ないなあ、と納得できるのだ。

今日は「赤旗」文学館連載と、「ビッグイシュー」の静かな物語10選に取り組む。録画しておいた(昨今はリアルで観ることなく、ほとんどの番組は録画したのを観る)六角精児「呑み鉄」再放送をふたたび観る。

ようやく朝夕、涼しくなってきた。もう少しの辛抱だ。あいかわらず本はむちゃくちゃ読んでいる。音楽をあまり聞かなくなった。なぜだろう。新しい弦を張ったギターも弾かない。今月末締め切りの「オカタケな日々」2回分のイラスト2枚を描く。「島木譲二」と加東大介主演「映画 鬼火」。