月の中旬に仕事が固まってくるようだ。せっせと原稿を書く。
ひさしぶりの「ビッグイシュー」は単発で、心静かに読む物語みたいなテーマで10冊選んで解説する。選んだ10冊を挙げておく。本文は、路上販売員さんからお求めください。
3カズオ・イシグロ。『日の名残り』(土屋政雄訳・ハヤカワepi文庫)
7アイザック・ディネーセン『アフリカの日々』(横山貞子訳・河出文庫)
8ローリー・リン・ドラモンド『あなたに不利な証拠として』(駒月雅子訳・ハヤカワ文庫)
9三浦哲郎『盆土産と十七の短篇』(中公文庫)
「すこーれ」原稿を午前中に送付。昼は冷やしそばを作る。まだ「サン毎」が残っているが、しばらく手をつける気になれない。頭がヒートアップしております。
先日、好書会で岡松和夫『断弦』文藝春秋が買えたのが収穫。いや、岡松和夫の本なんて、見ないよ。荷風と平井呈一の偽書事件と破門にいたる確執を、それぞれすぐわかる変名で、平井側から描く。一方的に悪者にされた平井に寄り添うのは、岡松夫人が平井の姪、という関係もあったから。