藤川球児引退、おいおい泣く

昨夜は藤川球児引退で、おいおい泣く。阪神の選手で、強い思い入れがあるのは、もう藤川あたりが最後かもしれない。引退セレモニーの会見で、藤川は泣かず(胸につまるシーンはあり)、じつに整然とみごとな話ぶりだった。しかし翌朝の「朝日」ではスポーツ欄でそこそこの扱いにとどまる。こういう時は大阪にいないと。スポーツ新聞を買いにいこうかと思ったがやめる。藤川はじつに気持ちのいい選手だった。

本の雑誌」連載が、次号から「浅川マキ」編に。一人を5回ぐらいでまとめてほしい、と編集部から要請があり、だらだら書くより、その方がテーマが絞れていいとありがたく受け取る。浅川マキは「1968年新宿」にピンを押す。必ずそこへ帰ってくる書き方をするつもり。第一回めを書いて送付。

市が実施する年一度の健康診断があり、自転車で某所へ。密を避けるため、ぐっと一回の人数を減らしたらしく、すぐ順番が回ってきて、一時間ほどで済む。レントゲンも心電図も血液検査も眼底検査もすべてやる。不摂生をしているからなあ。腹が出てきたのは気になるが、半分はしょうがないとも思う。人の体(外見)のことを、すぐ指摘する人がいる(顔色悪いね、腹が出てきたね、顔むくんでない?)が、余計なお世話である。どういうつもりかわからないが、それで何か、お前に迷惑かけたんかい、と心の中で毒づいている。あるいは自分の健康法を自慢する人。いやだねえ。

チェーンスモークのように、途切れず現代ミステリ(本格ではなくハードボイルド)を読み継いでいる。「ブ」であまり見ない二見文庫のローレンス・ブロック「マット・スカダー」シリーズの未所持3冊を見つけ、ほくほくと買う。これでしばらく大丈夫。