ミッキーマウスの時計

ネット詐欺の事後処理で銀行へ。コロナ禍で「予約制」を取り、今日になった。不正な引出し等はないようで一安心。パネルで囲まれたブースで、女性銀行員とやりとりする。慣れないことで緊張し、硬い表情でいたと思う。社会性のない大人で、ちょっとしたことでも動揺してしまうのだ。すべて作業が完了した時、女性行員が、「可愛らしい時計をされてますね」と、微笑んだ。そうだ、100均で買ったミッキーマウスの時計をしていたのだ。「これ、ぼくみたいなおっさんが、変ですよね?」と笑って言うと、「いえいえ、いいと思いました」と、また微笑む。空気がここでなごんだ。

西荻へ移動し、盛林堂、音羽館と古本さんぽ。やっぱり、古本を見ていると落ち着くなあ。ぼくの鎮静剤だ。今年いっぱいで閉店する花鳥風月へも足を延ばすが、今日は休業日。三鷹へ移動。「水中」「りんてん」とめぐる。「水中」へ行く途中交差点角の喫茶店が「喫煙可」だと気づく。コンビニでたばことライターを買って休憩。

メールに「アマゾン」から、たびたびアカウント停止うんぬんのメールが。ここ6,7年、アマゾンで買い物などしていない。クリックしていいものか、ちょっとナーバスになっていて、jcomのサポートセンターに電話して相談、リモートアクセスで画面を見てもらい、「あ、これは偽のサイトです」と言われ、削除する。開かないでよかったのだ。ネットは便利な反面、闇の世界へも通じる。こわい、こわい。

ブログを読んでくれた善行堂が心配して電話してきてくれる。ことの次第を話す。「そうか、こわいなあ」と。善行堂と話して、少し気分もほぐれる。ありがたい。そのほか、『フォークソングの東京』(講談社)の金澤さんが2度にわたり、浅川マキに関する資料を、コピーして送ってくれた。これもありがたい。強い味方がぼくにはついているという書き方は甘いか。いいよ甘くて。