ワンスリー書店とは?

4日快晴。古本びより。西荻「盛林堂」を皮切りに「音羽館」、高円寺西部会館「西部展」、国分寺「七七舎」とめぐる。そのわりに買ったのは5冊か6冊ぐらい。しかし楽しい。こんな楽しみを持ててよかったのである。以前、古ツア&岡崎が添乗員になって(といってもバスはなし)、横浜古本ツアーを参加者を募ってやったことがある。その時のお客さんHさんが、今でも、ときどき買った古本の報告を葉書でくれる。みんな楽しそう。

この日「音羽館」店頭で貸本マンガ『山本まさはる・シリーズ 40』(1969年?)を買ったのは、後ろ見返しに「ワンスリー書店」の即売会値段票が貼ってあったから。以前もどこかで見た店名。帰って検索したが、なかなか引っかからず、「古ツア」さんが、荏原中延へ遠征した時の記事で、コメント欄にこの書店が出てきた。もう閉店してしまったらしい。荏原中延は、ついこないだ、魚雷くんと対談した時出かけたばかり。

それにしても「ワンスリー」とは卓抜な命名。「ワンツースリー」ならまだしも、なぜ「ツー(2)」を飛ばすか。たとえば店主の名前が「一三(いちぞう、かずみ)」で、そこからつけた、とか。即売会に参加しているから組合加入店だったことは間違いないが。

山本まさはるは大阪出身で、丸っこいタッチで私は好きな絵。日の丸文庫ひばり書房と貸本マンガで活躍。そうか、夫人は矢代まさこか。商業誌に書いたのは、本宮ひろ志との共作「ゴールデン・ボーイ」ぐらいか。たしかボクシングマンガであった。本宮も日の丸文庫出身。先日、漫画家引退宣言をした水島新司日の丸文庫出身だ。買った本は山本まさはる全集ともいうべきシリーズの完結編。代表作「探偵屋NO.1」の一話には八王子が登場。珍しいと思うな、この時代の貸本マンガに八王子とは。