『埋もれる殺意』はいいぞお。

数日、原稿締め切りとゲラ確認等であたふたする。月中旬はこうなるが、レギュラー以外の仕事もあって、珍しく働いた。来週火曜発売の「サンデー毎日」で2ページ、小林亜星さんについて書いた原稿が掲載される。

ほとんど外出せず。昨日は英国ドラマ『埋もれる殺意』のシーズン3全6話を通してみてしまう。阪神の負け試合も見たし、ほとんどソファの上でテレビ視聴。病人みたいだ。『埋もれる殺意』は脚本も俳優も映像もよく、とてもよくできたドラマ。見たことのある俳優はいない。しかし、みんなうまいのね。

女性警部キャシーと、彼女を「ボス」と呼んでいつも付き従う部下サニーのコンビと、キャシーチームの連携で、長く発見されなかった死体(骨)から過去に消された犯罪を再調査する、犯人を追い詰めるというのが主たるプロット。犯人もその周辺も、キャシーとサニーも、それぞれ問題を抱え、そのことも同時に突っ込んで描かれる。シーズン4まで作られているようで、日本放映が待ち遠しい。イギリスのロンドンとともに、地方、郊外の風景も取り込まれ、映像も美しい。

『ロンドン 追われる者たち追う者たち』も始まって、こちらも見ているが楽しみ。反汚職課から殺人課に転属した黒人警部と、ずっと殺人課にいるベテラン女性刑事のコンビ。「柔」の上司と「硬」の部下、というよりワーカホリックでコカインもやる危ない女性刑事が、まったく「柔」の黒人警部を受け入れようとせず、反発しかみつく。典型的な「水」と「油」の関係で始まるが、いずれこれが徐々に入り混じるのだろう。