いい夢を見させてもらった

夜、少し涼しく、虫の音が高くなった。どこかへ行きたい。

阪神タイガース、ついに首位陥落。開幕から前半期、なんだか負ける気がしなくて、たまに負けると、負けることもあるのだと傲慢な気持ちになっていたが、後半あれよあれよと失速。いまは勝てる気がしない。西の先発、大山の4番となるともうほとんど絶望的な気持ちになる。まだあきらめたわけではないが、いい夢を見させてもらったという心境になりつつある。

9月の「平成会」講演が緊急事態宣言期間中ということで中止となった。準備をしていたのだが。志賀直哉「流行感冒」の話とか。もう長らく、人前で喋るという仕事をしていない。9月中頃、一つ楽しみができて、とりあえずそれに向かって波間を漂う。

「無口な人は夏の日のはかなさを/うまく言えずにバスの窓降ろす」(松任谷由実「9月には帰らない」)

7・10・7・8音という構成だが、新しいライプの短歌みたい。

『東京古書組合100年史』届く。間村俊一さんの装幀はやっぱり品格あり、ぐっと重みが増す。読むのはこれからだ。

辻征夫の詩を読む。