偏屈老人今日も生きている

『海舟座談』岩波文庫よみすすめる。生き生きとした江戸弁の再現。海舟はドラマでいろんな俳優がやったが、残る肖像写真に近いのは「天皇の世紀」の山本學であろう。野田秀樹も感じが出ていた。田村正和は違うのではないか。

「朝日」夕刊で、46年続いた長寿番組「アタック25」が終了することに合わせ、長寿番組が相次いで終了し、その背景に「テレビ見ない若者に危機感」があるという記事を読む。テレビというメディアはかなり老朽化、しかも劣化していて、若者を引き付ける力はないように思う。テレ東以外の民法のゴールデン枠など作りようがひどすぎる。CMの暴力的な量とその質も含め、見なくて当たり前だと思う。私も見ない。いっそ50代以上にだけ絞り(健康食品、保険のCMの多さを見ればそうなりつつある)、番組作りを徹して方がいいと私は思う。いま一日中テレビを見ているのは70代、80代ではないか。

かっぱ寿司」半額セールに最高20時間待ちの報にも驚いた。どんなに食べても3000円ぐらいのところ(半額1500円)を、気が遠くなるほど待つ神経が私などには分からない。差額の1500円の値打ちはあるのか。スマホが普及してから、長時間の行列にみな耐えられるようになった。イベントに群がる集団心理は今に始まったことではない。みんなが行く方へは行きたくない(各種祭りや観光地含め)私など、どんどん疎外され、偏屈になっていく。老いてますます加速している。

あまり人の来ない、東武東上線西武線所沢以北沿線に強く惹かれるようになってきた。『地図で楽しむすごい埼玉』はすごい。