岡崎武志絵画展を終え秋の祭りは終わった。

きのう、ぶじ「白い扉」絵画展を終える。遠いところ、足を運んでくださった方々へは、本当に感謝したい。ありがとうございました。最終日は来客2人。どちらも知人。ほかに客もなく、ご両人とも画廊にいていただき、たっぷり話す。最後にご近所の母子が駆け付けで来てくださったが、すでに打ち上げの酒宴を髙橋氏と始めていた。いただいた花を、少しお願いして、持って帰ってもらう。

店を閉めてから「むしくい堂」高橋さんが車で来てくれて、売れ残りの古本を預ける。そのまま、自宅まで送ってくださるという。ありがたし。疲れてるわ、酒は入っているわ、小雨だわで、そのまま高尾駅まで歩いていたら行き倒れになっていたかもしれない。これは本当に助かったと思ったら、3年前の最終日でも「むしくい堂」さんに送ってもらったのだった。車中で約一時間、古本屋経営のことなどいろいろ話す。

八王子放射路古本市3冊100円で買ったロバート・B・パーカー『ユダの山羊』の単行本を、会期中後半に読み終える。なにしろ待ち時間が長い。それですっかりいい気持ちになった。スペンサー・シリーズの邦訳第二弾か。3,4回は読んでいると思うが、1980年代に出た初期作品ゆえ、ほとんど覚えていなかった。銃で尻を撃たれたスペンサーが、傷跡が「えくぼ」になって残る……なんて変なところを覚えているだけ。

秋の祝祭が終わり、今日はいちにち、傷を負った獣のようにぐったりと身を休めるつもり。阪神は巨人に2連敗し、CS脱落。いい夢を見た、と言っておこう。3年前もこんなだったか。忘れてしまった。10日は春陽堂書店から『ドク・ホリディが暗誦するハムレット』見本ができてくる。11日に春陽堂へ赴き、またサイン、イラスト、落款の作業が待つ。12日に南大沢で古本市があるようだが、どうだろう。ちょっと遠いけど、行ってみたい気もする。散歩堂さんをお誘いするか。