文庫解説をようやく脱稿、放心

日付の変わった29日、深夜3時ごろ、文庫の解説、400字約10枚をどうにか脱稿。2週間ほど、頭と手から離れなかったので、出来はどうあれ、とにかくほっとした。なぜ、この海外大物作家の文庫解説がぼくのところに?と、たぶん読者も思うし、ぼくもそう思った。担当者に聞くと、単行本が出たとき「サンデー毎日」に400字ほどで紹介したのを読んでくださったらしい。しかし、ぼくはプロパーの読者でも研究者でもないからなあ。恐れ多いという気持ちあり。しかし、書評家として、来た仕事を喜んで、ちゃんとこなすのは大切なことと引き受ける。今朝、ちょっと手を入れて原稿をメール送信。いま放心状態にある。読み間違いがなければいいが。作家名を書かないのは、まだ告知されていないし、担当者が「おかざきさん、もうしわけない。せっかくいただいた原稿ですが、ちょっと……」と言われ書き手が変更になるかもという恐れがあるからだ(これまで、そんなこと一度もないけど)。なんと気の弱い。

昨夜、BS日テレで礼二と友近の、妄想による鉄道番組というのを見る。実際に当人たちはロケせず、撮ったVを見て、スタジオでゲストと語り合う。それじゃあ、つまらんよと思い、番組の存在は知っていたがパスしてきたが、いや、面白かったです。以後、チェックしよう。この回は、京阪電車に乗って淀屋橋から京都へ、というのも京阪小僧のぼくにとってうれしきことなり。萱島駅ホームに突き出た楠の木のことを、礼二とゲストの西村和彦以外知らなかった。そりゃそうか。「萱島」には高校時代にいちばん仲がよく、3年間つるんでいたIが住んでいたので、よく降りた。まだ地上駅のころ。すぐ脇に神社があって、クスノキはそのご神木だったはず。高架工事の際、伐る予定だったが地元民の反対と要請により、伐らず、尊重した駅の構造となった。いい話だ。

ぼくも京阪に乗るとき、いつも萱島でこのクスノキをチェックします。Iに会いたくなってきた。