渋江袖斎、完読なるか?

今日、あることを計画していが、午後は雨模様で断念。昨晩、珍しく酒を抜く。飲酒しなくても眠れることを知る。浅はかな夜は更け行く~。

森鴎外はこれを読まなくちゃとみんな(石川淳関川夏央林望も)言う『渋江袖斎』、これまで何度かチャレンジして断念してきた(無学が身にしみる)が、音読しながら、ラインを引き、注を参考にしながら70数ページまで読み進む。そうか、そうかと気づく点いくつか。ユーモア、なんて前は気づかなかった。なんとか年内に読了したい。読了したら、無学が読む探偵鴎外、として「オカタケな日々」に書きます。

上林暁「鉛筆の家」を読み、福島県「棚倉」へ行きたくなる。水郡線。ここに登場する「鉛筆の家」は大倉という男の空想だが、武智(上林)は騙され、行く準備もする。武智(上林)はけっきょく行けず、我孫子から北へ行ったことなしというままに。「鉛筆の家」は猫啼温泉(上林は「猫鳴」と書く)が近い、とある(これも嘘)。それでも棚倉へ行ってみたくなる。水郡線は完乗し、常陸大子で降りたことは『ドクホリディ~』に書いた。「ちんとんしゃん」田島さんの故郷である。その田島さんと、先日、高円寺駅でばったり。旦那さんで音曲芸人の柳家紫文さんが急逝(享年63)。なんと声をかけていいものか、うろたえる。ぼくは末廣亭で、生の紫文さんの高座を見ている。なんとも粋なものだった。

「サンデー」用に、マギー・オーファーレル『ハムネット』(「ハムレット」にあらず。しかし大いに関係あり)を併読中。乱読、老眼の日々。