川越で酔っ払って夜、レッドアロー号で帰還。

4日、夕に川越で岩田君と新年会。それにあわせて西武新宿線高田馬場経由、「サンデー」で今年初の本選び。高田馬場「吉田や」で天ぷらそば。夜は立ち食い寿司となる珍しい店。「ブ」でミステリを1冊。サンデーで本選び終え、飯田橋乗り換え有楽町線乗り入れ東上線(こういう移動はたいへん新鮮)で川越駅。日差しがまぶしい東上線だった。川越駅本川越駅をつなぐクレアモール新年の雑踏をくぐり抜け、本川越「ブ」で岩田君と待ち合わせ。この日4日まで本は20パーセントオフセール。

昨年末に目をつけていた『ヤング・ギター・クロニクル 吉田拓郎』(2007)税込み1540円を2割引きで。居酒屋で祝杯をあげ、カラオケ3時間パック(割引券を使って一人770円くらいとバカ安)。岩田君は英語の歌(上手い)と戦前戦後の泥臭い歌謡曲、という変な取り合わせの選曲。「もう泥臭いのはいいよ」と告げると、「おかざきさんだって『俵星玄播』なんか唄ったじゃないですか」と反論される。

カラオケ店の空調が悪いと、ぼくは咳が出る。ここは空調が壊れていて、ひどく咳しながら拓郎「流星」を唄うなり(バカだ)。拓郎仲間の「白い扉」髙橋秀幸氏が、「おかざきさんみたいに、本をたくさん読んでる人が、拓郎好きって(ちょっと変、不可解)」と会うたびに言う。そんなことはない。哲学者や文学者も恋をする。それとおんなじだよ、と答える。

21時前に本川越駅改札前で解散。10数分後に西武新宿線普通が出るのでそれに乗るつもりだったが、21時ジャストに特急レッドアロー小江戸号が出るとしり、ホーム券売機で東村山までの特急券を購入。400円。所要時間は19分。約30分かかる普通より10分早まるだけだったが、快適極まる車中(ガラガラ)であった。帰りはこの手があるな、と思う一方、400円なら20パーセントオフの「ブ」セールで110円本が4冊買えると貧乏性が首をもたげる。この先、知らなかった血縁の大金持ちが死んで遺産はころがり億万長者になっても、この貧乏性は抜けぬと思う。しかし、川越で酔っ払って帰り、このレッドアロー号はありだな。値打ちありだな。記念にスケジュール帳に特急券を張り付けておく。