噺家(故人)の金原亭馬好(ばこう)が古本屋だった!

4日、高円寺「book&A」展を覗き、あずま通りから移転してきた「キッチン南海」高円寺店へ行ってみる。高円寺駅南口から東へ、ガード沿いにすぐ緑の看板が見える。一人待っていたが、すぐ続いて入れる。ずいぶん繁盛しているなあ。「チキンカツ、しょうが焼き」850円。おお、これこれ。下井草「キッチン南海」と同じ味。

帰宅して翌日、というと今日か、昼食に豚肉しょうが焼きを作る。うまいなあ。これはどうやってもうまいんだ。東京は小雪ちらつきおとなしく家にいる。このところ毎日NHKFMを聞いていて、「!」と思った歌二つ。雪村いづみ「チャチャチャは素晴らしい」と、山口百恵「猫が見ている」。どちらもユーチューブで視聴可能。後者の作詞は小谷夏、つまり久世光彦なり。

ユーチューブでよく落語を聞く(見る)ので、関連動画として候補に落語が上がってくる。小さん門下の柳家小袁治「猫の皿」を。知らない噺家がまだまだたくさんいる。なんだかつまらない人だなあ、と聞いていると枕で驚くべき話が出た。噺家仲間の金原亭馬好(これまた知らない、まいったな)が、むかし古本屋を始めたという話。おおっ、と身を乗り出して聞くと、調布の警察署で目撃され、何かやったのかと思うと古物商の申請をしていたというのだ。後で聞くと古本屋を始めるという。店名はさいしょ、本名を生かし「近藤書店」にしようとしたら、周囲からそんなのほかにあるといわれ、「ばこう書店」になった。検索したら、古書マンガをメインにした通販専門の店だったようだ。あわてて散歩堂さんに電話して、あれこれしゃべる。散歩堂さんは小袁治を知っていた。何度か聞いたことがある、という。さすが。

来週締め切りの「オカタケな日々」73,74を書き始める。御殿場さんぽと俳人の木歩、ついに「コロッケそば」についても書く。いよいよ、である。