2年ぶりに神保町を通過

小さなこと(自分にとってはそれが大きくて心を占め)にこだわって、いつまでもうじうじとわが身をさいなんでいること、ときどきあるな。完全な一人相撲で、時間が解決するのだが、渦中にいると苦しんでいる。65近くにもなってバカみたいだ。肉体は老人で、精神は中学生ぐらい。このまま滅びるのか。

昨日は「サン毎」の原稿を早起きして入稿し、午後、その「サン毎」で本えらび。行きは2年近くぶりに神保町を通過。「田村書店」がシャッターを閉めている。再開との声もあるが。神保町では何も買わず。澤口書店だけ気を吐いている。本えらび終え、帰り西荻下車。「盛林堂」の塩山御大の棚から岡田睦を。講談社文芸文庫はぜんぶうっぱらったので、読んだが手元にない。これ、身に沁みますねえ。西荻珈琲店で喫煙可、と知ったがしばらくお休み。封を開けないハイライトがずっとカバンに入っている。続いて音羽館へ。広瀬くんとお茶しながら情報交換。「こけし屋」がいったん閉店のことなど。西荻の行方などなど。

盛林堂着付けで、ぼく宛てに郵便。このブログで「東急文化会館の屋上に古本屋」という話題を書いたら、それを読んでくださって、そのことを書いた同人誌と手紙を送ってくださる。小林信彦が小説に書いているとか。知らなかった。帰宅して返事を書く。

中国の田舎からボロボロの自転車に乗って都会に出てきた若者(姿もボロボロ)。駅前で出てくる人を眺め、知っている女性(きれい)を見つけ、挨拶し「今晩泊めてもらえないか」と頼み、即座に断られるという夢を見た。どういう深層心理であろうか。

昼はお好み焼き。食後、父カレーを作る。作業に没頭すると気がまぎれるのなり。「古通」原稿を送る。「バックパックブックス」「古本のんき」「ゆるや」と三軒紹介。大盤振る舞いだ。