我孫子「白樺文学館」へ

11日はおとなしく家にいる。そして12日、今日、早起きして常磐線我孫子」へ。「赤旗」文学館取材で「白樺文学館」へ。ひさしぶり。駅からのアプローチの道がいい。あれこれ調べ(関川夏央『白樺たちの大正』を精読。名著。買っておいたほうがいいですよ)、ぶじ取材を終える。くわしくは「赤旗」へ。「ノースレイクブックストア」は開店準備中だったが、表に大量の均一箱を出しているのを覗く。「2冊55円」とあったが、なにかの間違いじゃないかと思う。価値基準と貨幣価値がぐるぐる頭でめまぐるしく回り、文庫を4冊。110円で、本当によかったのか。夢を見ているようだ。まだ店を開けていないのに精算してもらう。「アビスタ」という施設内のカフェで「白樺派カレー」を食す。手賀沼へ丘陵がすとんと落ち込んでいて、はけの道を作る。帰りはずっと登り坂なのでバスで駅まで。

帰り、高円寺下車。西部の古書展へ。しかし、うまくこちらの嗜好とかみあわず、探している本もなく、坊主で帰還。めずらしいな、こういうこと。しかし、今日は暑かった。また、どこかへ行きたい。「キンシオ」が今月いっぱいで終了と知る。12年もやったのか。楽しませてもらい、私の散歩にも影響を与えている。

堀江敏幸『いつか王子駅で』を精読しているが、「私」には名前がないのではなかろうか。読み落としているか。新潮講座当日、みなさんに聞いてみよう。恋人もなく、親兄弟のことも出てこない。透明人間のような存在だ。鬼貫の句を少しだけ読む。