春の雨はやさしいはずなのに、松本へ。

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ちょっとこういう気分であります。70年代、小椋佳の出現はじつに新鮮でした。フォークソングの純文学という感じであろうか。長く素顔を現さなかったので、なんとなく、このジャケットの岡田裕介を重ねていました。いいジャケットです。

一度書いたのが消えてしまって、書く気が失せたのだが、24日、青春18を使って松本へ行ってきた。途中、信濃境とかはホームに雪があったが、松本は雪なし。無料レンタサイクルが廃止となり、登録制と言われ、スマホを使ったアクロバット的作業が無理なので歩き。帰りはバス。「アガタ」で庄野潤三『星に願いを』講談社文芸文庫を700円で(単行本なら100円だ)。今回の松本行きに悲願であったジャズ喫茶「884(ハヤシ)」へ。検索だと住宅街の路地へ入ったような感じになり、じつは通りに面していたのだが、路に迷ってしまった。

近くの家の人に「883と書いてハヤシというジャズ喫茶」を尋ねると「???」という顔をされ、こりゃダメだと思ったら、「ああ、歯医者さんだろ?」という。「いえいえ、ジャズ喫茶を自宅で……」と言いかけて「あ、そうか」と思い、その歯医者さんの場所を教えてもらったらぶじ到着。詳述しないが、もと歯科医院兼ご自宅(いまどきの家なら5軒ぐらい建ちそうな敷地)の診療室と奥の住居スペースを大改造した、ゴージャスな喫茶店だった。もう少しくわしく「オカタケな日々」に書きます。

遅れたので30分ほどの滞在で、コミュニティバスを捕まえ駅へ。しかし、バスが遅れ、3時55分発小淵沢を乗り逃がす。次の便は46分待ち。それなら「884」にゆっくりしていられたのだ。自転車だったらなあ、と思う。車中でディック・フランシス『査問』を4度目か5度目かを読了。すごいなあ、犯人を忘れていた。anxミステリーで、この競馬シリーズ40数作をドラマ化してほしい。「刑事フォイル」は21作まで見た。フォイルは戦後、刑事を辞めるが、その敏腕ぶりを買われ事件捜査をすることに。部下のユリナーや女性運転手サム(彼女の存在が、陰惨なドラマに華とユーモアを添える)にも変化あり。