白いマリア像を買う。

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カラオケでよく歌う「いつか街で会ったなら」。中村雅俊歌唱だが、これは作曲した吉田拓郎バージョン。シダックスだったと思うが、このカラオケ映像で名作があって、都会で暮らす社会人となった若者のもとへ一通の招待状が届く。高校時代につきあっていた彼女の結婚式のものだった。そして高校時代の二人の回想映像となり、畑か草が生えている道を走る高校生カップルが海辺のバス停に着くがバスは出てしまった、という設定。これがよくできていて、じつは歌いながら何度か涙ぐんでしまう私だった。バカですねえ。

先週土曜、高円寺「好書会」で遠藤周作『「深い河」創作日記』が収穫。すぐに読む。日録にもなっていて、ホテルや寿司屋でよく知人や編集者と会食。講演をすれば2300席が埋まる。大人気作家の晩年。頼近美津子という懐かしい名がよく出てくる。お気に入りでよく一緒に食事をしたようだ。美人アナウンサーという名称は、彼女あたりが発祥ではないか。雑誌の表紙にもなった。そうか2005年に逝去してのか。フジサンケイグループの御曹司と結婚し、ちょっとダイアナ妃とダブるのであった。

「こころの時代」から『深い河』を読み、創作日記も読んだ。同じ好書会で、木箱に入った白いマリア像を買ってしまう。いま、木箱に入れたまま(ふたを開けて)、マリア像が机の隅にある。