本を読む像コレクション

プロ野球の試合のない日、あの猛々しく狂信的な阪神タイガースファンの諸兄は、いかにして一日の身の置き所と時間のつぶし方を考えておられるのか。くり返しノーアウト満塁で1点も取れない、あのダメチームを。ゴロを打て、ゴロを。

28日付「朝日」に、もとJR東海社長(のち会長)の葛西敬之の訃報あり。ぼく、葛西さんに取材しているぞ。社長時代だからもう20年近く前なのか、何の媒体だったかも忘れた。葛西さんが読書する姿の像を集めているというので、名古屋まで出かけて話を聞いたのだと思う。ぼくもちょいと影響され、しゃかりきではないが、読書する人形を気にかけて、ときどき買うようになった。

日曜日は国分寺、「七七舎」で補充して何冊か買い、「リオ」で喫煙、コーヒー。「リオ」混んでいた。老齢のママさん一人で切り盛りしている。「ちょっとお待たせします」と言われ、「ああ、かまいません」と答えて、ホットコーヒーを頼む。休日のお昼時、おひとりでは無理ではないかと思いつつ「七七舎」で買った本を読んでいると10分か15分して、テーブルに届いたのはアイスコーヒーだった。「あのう、頼んだのはホット」なんて、野暮なことは申しません。暑いんだから「アイス」だ。その通りですとも。

帰宅途中、ひどく疲れて、緑の多い大きな公園のベンチで休む。親子づれがたくさん憩っている。テントを木陰に張る家族も多し。しばらく静かな喧騒に身を包み、子どもたちを見ている。ひどく性能のよさそうな、大きな水鉄砲を抱えるお子様たち。おじさんの頭にお水をかけておくれ。