阪神も敗けることがあるんやなあ

阪神、横浜戦(ディーエヌエーとはアルファベット表記も面倒だし気に食わない)3戦全勝とならず負ける。「阪神も敗けることもあるんやなあ」と、前半戦を考えれば怖れを知らぬ感想を抱く。西純矢は孫の活躍を見るように応援しているが残念。しかし、「父の日」に引っ掛けて「父の日に、亡き父へのプレゼントとならず」云々の湿っぽい表現はいいかげん止めてもらいたい。

年金受給者となり、苦手な申請書類に記入するが、これが膨大な量で、妻がいちいち「ここに名前書いてハンコを捺して、ここに〇して」と言うのに従う。まるで母親と小学生みたい。戸籍謄本が必要となり、今日、住民票のある川崎市多摩区の区役所へ夫婦で赴く。登戸から歩いたが、向ケ丘遊園駅のほうが近い。このあたり大規模な再開発中でかつての田舎町ふうの面影はない。考えたら、南武線小田急線が交叉し、便利な場所だ。北口の好ましい木造駅舎は健在(ちかごろ、リニューアルされたという)。1927年開業当時の駅舎をそのまま生かしている。記念撮影をしておく。

よく知るのは南口の向ケ丘遊園側で、我々が移り住んだ時は遊園も健在で駅前からモノレールが遊園まで運行していた。一度、わざわざ遊園には入らないのに乗車したことがある。いま考えたら、おもちゃの街のような光景であった。丘の上には観覧車がゆっくり回っていた。丘の上に住む庄野潤三一家と、主なきあと、つながりができるとは、想像もしていなかった。人生は驚きに満ちている。

川崎市多摩区宿河原に結婚して住んだのは1993年か。もう30年近く前になるのか。区役所で用を済ませ、向ケ丘遊園駅近くの「ブ」へ寄ろう、と言うと妻が「ええっ!」と嫌なリアクションをする。「いや、ここまで来て『ブ』へ寄らないで帰ると、あとで古本仲間になんていわれるかわからない(岡崎さんも年老いた、焼きが回ったなど)」と、むりやり行くが、何も買えず。