私小説が書けるかも

連日涼しい朝がありがたい。火曜に起きた「サンデー」ショックは尾を引くが、夜眠れないというほどのことはない。やれることをやる、という方針に切り替える。なにしろもう65歳なのだ。市の「シルバー人材センター」も調べてみるが、だいたい一日2時間、軽作業で1500円ぐらいから。技術のある人は植木の剪定などギャラも高い。1カ月に10回までと決められていて、どう考えても大した収入にはならないが、公園の落ち葉拾い、清掃などはやってもいいと思う。新しい世界を垣間見るという物書きのスケベ根性も働いている。私小説が書けるのではないか、とか。

やれることをやる、という点では年内刊行予定の本の雑誌社からの『憧れの住む東京へ』の書籍化作業。連載の分量は400字170枚くらいで大幅な加筆が必要。赤瀬川原平山之口獏の章から着手。どんどん筆を進める。田中小実昌は東京とバスのことをもっと書きたいと、力が湧いてくる。書くことでしか前向きになれないと再認識。神様はいい仕事を与えてくださった。

その「本の雑誌」から対談依頼と、某紙から書評依頼。命のリレーは続く。本日、ワクチン4回目接種。