え? 古書組合に!

体感ではこの夏いちばんの暑さ。玄関からポストまで、サンダルをはくのが面倒で裸足で行くのだが、この日は、あちちちちとなる。なるべく外出は控えたい。ずっと我慢してきた地下書斎のクーラーも8月に入って稼働。

9月いっぱいで途切れる「サンデー毎日」の収入を、どうやりくりするか。仕事をするしかないだろう、と旧知の編集者2名に、メールで本を出す(文庫化)をお願いしてみたが、どちらも全く脈なしというのでなく好感触。別の旧知の編集者(窮状を知らない)からも電話があり、来年あたり、また仕事が頼めるかもと電話あり。

自宅にある蔵書をすべて商品化し、メールで売ることも考え、善行堂に相談。安直に「アマゾン」で、と考えたが、「いや、なかなか面倒な面があるで。いっそ、古書組合に入会して、『日本の古本屋』を使ったらええんちゃうか。それに、市場へ行けるで」と思いがけない提案があり、驚く。考えもしなかったが、ぼくが組合員になって、市場に出入りするようになったら、知り合いの古本屋さんにはウケるなと考える。

しかし、組合加入には初期費用、最低60万円は必要(善行堂は、「いや、すぐに元は取れる」と言う)。その60万が、どこをどうひねっても捻出できない。本を積極的に出そうという動きには、そのことも視野にある。

とにかく、いろいろ窮地から新しい道が見えるものだ。あんまり頭がよくないので、すぐ楽天的になる。

「オカタケな日々」用原稿に、「花の精」さんぽを書き始める。