お世話になりました

昨日神奈川へ。義母の葬儀、斎場で骨を拾うところまで立ち会う。うちに、本当によくしてくださった義母であった。見送りに立ち合えてよかったが一日仕事であった。ネクタイを締めるのも久し振り。白いカッターシャツと黒い靴も買う。線香の煙の向こうの遺影と読経、焼香と厳粛な気持ちになる。

このところ、ギターでよく歌うのは「旅の宿」「お世話になりました」「思秋期」「あなたの船」「20才のころ」「幻の翼にのって」「なくした言葉」「哀愁のページ」などであろうか。このうち3曲ほど歌うと納得する。むかしは1時間も2時間も歌っていたな。

井上順(現・順之)「お世話になりました」は山上路夫筒美京平作。単純なコードで、井上の拙い破れ声(それがほかにない、ともいえるが)、これをたとえば黒人の女性コーラスがソウルフルに歌えば、モータウンサウンドになる。よく女性歌手にカヴァーもされている隠れた名曲である。井上順之が「夜ヒット」司会を降板するときもこれを歌ったのでした。

『ここが私の東京』ちくま文庫化の書下ろし新章「草野心平」も20枚まで書く。あと、この倍は書きたい。大詰め。「彷書月刊」の編集者だったMくんからメールがあり、文化放送ユーミン特集で、「山内マリコさんが『ここが私の東京』をひいて、ユーミン本を受けるきっかけになった、みたいな話をしていましたよ」と教えてくれる。大いに勇気づけられる。私のまわりにはAMラジオ愛聴者が多い。

29日は「オカタケ散歩」。30日はリモートによるJPIC「古本講座」。

www.youtube.com