はじめぼくはひとりだった

7日、テーマは「写真」で9000字(じっさいは8000字ぐらいしか書けなかった)の原稿をようやく脱稿して送付。「写真」について、改めて考えるチャンスとなった。古本で買った、個人の古いアルバムについて言及する。

今日8日は、先週に届いた『ここが私の東京』ゲラをチェック。校正の細かい指摘は担当のKくんにまかせる。それで、原稿そのものに集中することができた。一度、単行本になる時、加筆して、校正を経ているので、そんなにいじらないで済む。単行本化の増補のとき書いた書下ろしの、自分の上京物語を再読して恥ずかしくなる。こういう機会がなければ、思い切ってかけないことだった。

友部正人の章を読んでいて「はじめぼくはひとりだった」に言及していて、これを聴きたくなる。収録されたアルバム「どうして旅に出なかったんだ」は、本当によく聞き込んだものだった。名曲ぞろい。「生きていることは愛なんかよりずっと素敵なことだった」という詩行にしびれる。「上京」について、長いオリジナル曲を作りたくなる。東京(じつは埼玉)に出てきたばかりの時、「はじめぼくはひとりだった」のだ。

夜、近所の人たちが路上に出てきて、一緒に皆既月食を眺める。赤い月。

www.youtube.c