年内、まだ仕事があった。

放浪の風呂なし難民、未踏の立川「松見湯」へ、日曜日。住宅街のなか、ちょっと迷う。リニューアルしたばかりなので、きれいなモダン銭湯。下駄箱もロッカーもきれい。どことは言わないが、ロッカーを開けると、プーンと獣の匂いのする湯あり。

シャンプー、ボディソープ備え付け、シルキー、ジャグジー、水、露天風呂に別料金のサウナあり。ぼくより一歩先に入った、男二人連れた若いお父さん。日曜日は、一緒に銭湯ということらしい。お父さんが子どもに言うには、「鳩の湯(国立)は混んでいるよ。一橋の学生がいるし、駅から近い(そうかなあ)。サウナがブームだろう(へ、そうなの)、鳩の湯のサウナは順番待ち」という。カッコ内はぼくの内なる声。

青春18」(まだ買っていない)を使って温泉銭湯、銭湯巡りを考える。吾妻線「金井」駅から歩いて、温泉銭湯(スパのような施設)がある。まえ、渋川へ行ったとき、駅前で借りた自転車で行ったらあまりに遠くへばった。今度は電車で。

コロナ感染で10日ほど休んでいた「古書善行堂」が再開。よかった。10日休んだら、家賃も3分の2,というわけにはいかない。その間の売り上げもない。店をやっていくって大変だ。バイト(店番と品出し)を雇えると、ぐっと楽になるだろうが、人件費が発生する。落語家みたいに内弟子を取って、無給で働いてくれるといいが。善行堂なら、弟子志願者がいそうだ。

年内まで原稿はすべて送り、仕事は終えた気でいたが、恒例のアンケートと、テキスト選びの仕事が残っていた。ちょっとがっかり。ギターを触る。ギターを触ると落ち着く。坂庭省悟「海原」をマスターしたい。しかし、女性みたいにキーが高いな。