ワレワレハワラワレタイ

おだやかに年を越し、新年を迎え、はや三日か。元旦に『憧れの住む東京へ』再校ゲラがどさりと届き、取り組むことに。始動が早し。さすがに元旦は手をつけなかったが。

昨年義母の逝去により年賀状欠礼の挨拶を出したが、出し忘れた方々より賀状をいただく、40枚はあったか。何もないと寂しかったので、うれしかった。欠礼の挨拶葉書で返信を。

晦日から元旦、「BSよしもと」で、年を越して長時間、木村祐一による吉本芸人インタビュー「ワレワレハワラワレタイ」を途中から見始め、襟を正して録画し、あとでCMをすっ飛ばして、5時間分ぐらいか、一挙に見る。2012~13年に100組ぐらいを収録。漫才、ピン芸人が、ボケなしで真摯に「笑芸」について答える。これは雑誌の記者やテレビのアナウンサーではできない、直球のインタビューで見ごたえあり。「現状の満足度」「くやしい思いをしたこと」「うれしかった(救われた)言葉」「生まれ変わっても同じ仕事? 相方は?」など質問はシンプル。

苦しい時、へこんだ時、吉本の先輩たちの言葉にみな救われる。「吉本はいいとこ」と口をそろえて言う。南海キャンディーズ山崎は、「シズちゃんはおそらく、つい最近までずっと僕を日本一嫌いだったと思う」と。シズちゃん笑って同意。その関係が少し変わった。シズちゃんがプロボクシングでオリンピック目指す。これが話題と騒動になり、周囲から批判を受けた。その時、山崎方正が近寄ってきて「一番しんどいこと選らんだんやな」と声をかけ、その言葉に救われた。そんな話多し。

NGK第一期のダウンタウン、トミーズ、ハイヒールは授業料を払っていない。免除されたわけではなく払わなかった。そのため、のち全額納入が受講の条件となったという。1990年以降に出てきた芸人において、ダウンタウンの存在がとびぬけて敬意を払われたことがよくわかる。同期のトミーズ雅でさえ「一番衝撃を受けた」。同じことやってもあかん、と方向性を変えた。普通のことを喋って面白いネタ作り。

共通するのは、タイトルになって「ワラワレタイ」であり、「しんどい時でも漫才したら元気になる」「弱い風邪ぐらいやったら治る」と、これはトミーズ健

これは書籍化されないだろうか。カット分も含めて。