デッサン教室二日目

颱風が来る頃は涼しくなる、とユーミンが歌った、って何回書くんや。

一にち降ったりやんだりで、降るときは盛大に降るという感じ。午前、雨の止んだタイミングで「デッサン教室」第二回目。本格的に静物のデッサンに取り組む。F6という大判のスケッチブックを買ったのは、隣りの指南役(大ベテランの生徒)Hさんの指導による。1時間半ほど、集中して対象を見て、巡回する先生のアドバイスで書き直したり、2時間があっというまに過ぎる。インスタに画像を上げております。

七七舎へ寄り均一で5冊。しかし、必ず買える店なり。北村くんが某有名作家で個人宅へ買取に行った話を聞く。帰宅すると豪雨となる。軽い昼食のあと少し眠る。小学校低学年のころ、勧銀のばらちゃんというマスコットソフビの人形が貯金箱になっていて、それを全生徒に配られ1円貯金をしていた。1カ月に1度くらい、勧銀から回収に来たのか。せいぜい50円とかそんなもので、手間を考えたらわりに合わないと思う、今考えたら。

最初の1学年2学年の担任が志賀先生という若い男の先生。青春ドラマに先生役で出てくるようなハンサムで大がらの人だった。一度、友達と昼の時間に手洗い場で水のかけっこをして、気づいたら午後の授業が始まっていた。あわてて教室へ行ったが、えらい怒られた。しかし、優しい先生だったと思う。

午後、ムサビ「世界堂」へ。デッサン教室で私の指南役みたいになったHさんの指導で、ユニの鉛筆2B、HB、2Hと練り消しを買う。画材が多種、大量にあり、見ているだけで楽しい。そうか、スケッチブックもここで買えばよかったんだ。

先日の西部ヴィンテージ展で、小沼丹『福寿草』が帯なしだが500円で出ていて、持っているのに買ってしまう。しかし、これは読む動機ともなり、ちびちびと読む。箱を出し入れし、布製ハードカバーの本体を持つだけで愉悦である。すでに所持している帯付きはメルカリに出せばいいか。

そのメルカリだが、本日、8件の受注あり。昨日は6件。まれにだが注文のない日もあり、いまだ法則がよくわからない。SNSを見ると、日本国民の半分くらいが下鴨古本市に行っている気分になる。それほどの大量投稿。ありゃ、古本サンタのIさんも日帰りで参戦したのか。善行堂も心はアマチュア、腕はプロで毎日、下鴨を遊泳する。みんな元気いっぱいだ。

阪神、連日、巨人を打ち負かし、気分がいいの。日テレ系の中継が、気分が悪くなる巨人びいきの解説で、途中で音声を消す。

日々あれこれ

先日夜、何度目かのメルカリを出しにコンビニへ自転車を走らせていたら、茂みから虫の音を聞いた。夏の虫も涼しくなると鳴く。この日はいちにちで16冊の注文があった日(まとめ買いを含む)で、レコードとなった。毎日、これぐらい売れると、これだけで食べていける。

出入りする古本屋さんたちに郵便局が集荷するのを見ていると、だいたい、毎日これぐらいはネットで売っているようだ。さすが、ですね。

昨夜阪神戦、対中日で8回まで才木が抑え、2対0で勝っていて、もういいかと見るのをやめたら逆転されていた。なんてこと。阿部かあ。何度か痛い目にあっていて、もう無条件に敬遠したほうがいいと思うが。

ロス・マク『凶悪の浜』はもう少しで読み終える。いつもながら暗い話だなあ。沼田元氣さんの『ぼくの伯父さんの喫茶店学入門』は転売目的で買ったが、読み始めるとおもしろく有益で残しておこうと思う。チチ松村登場。

アマゾンプライムはずっと放置してあったが、久しぶりに映画視聴。ベネディクト・エルリングソンという未知の監督(というか、俳優もすべて未知)の『たちあがる女』を見る。ちょっと不思議な映画だった。地元企業が環境汚染、というのに反対し、送電線を切るという過激な活動に出る中年女性がヒロイン(双子の妹あり)、独身。合唱団の指導をしていてこれが食い扶持なのか、働いているふうにない。あ、舞台はアイスランドです。一方で、ウクライナの孤児を養女として受け入れる申請を出していて、それが実現する。これが物語の大きな二つの流れ。

不思議、というのは、しばしば彼女の近くで、いきなりバンドが演奏を始める。あるいはウクライナの民族衣装らしきものを身に着けた女性3人のコーラスがある。これはヒロインの目には見えていない。これをリアリズムの対場から腹に収めるのにしばらく時間がかかりますね。いろいろあって、養女を迎えにウクライナへ行き、引き取った少女とバスに乗るが、洪水で水浸しとなり、じゃぶじゃぶと少女を抱きかかえて歩くシーンがラスト。そこへバンドと三人の女性が後からくっついていく。おもしろい味の映画でした。

血糖値下がらず、食欲の減退する過激な注射を打って、減量したが、気力もまた減じてふわふわ生きている。古本に触るときだけ元気というのは、昔からそうだったか。お盆には電車も空いて、どこへも行かない僕は快適です。今週からデッサン教室にも通い始める。市の生きがい事業で、参加費200円。15名ほどいたが、初めては僕一人。ほかはもう何期も同じ組で学んでおり、空気が出来上がっていた。鉛筆の削り方から指導され、初心者もいいとこ。自己紹介で「じつは、イラストやデッサン画の個展をこれまで4、5回やって」などと言わないでよかった。くわばらくわばら。基礎から本格的に学ぶことに。

日々あれこれ

先日夜、何度目かのメルカリを出しにコンビニへ自転車を走らせていたら、茂みから虫の音を聞いた。夏の虫も涼しくなると鳴く。この日はいちにちで16冊の注文があった日(まとめ買いを含む)で、レコードとなった。毎日、これぐらい売れると、これだけで食べていける。

出入りする古本屋さんたちに郵便局が集荷するのを見ていると、だいたい、毎日これぐらいはネットで売っているようだ。さすが、ですね。

昨夜阪神戦、対中日で8回まで才木が抑え、2対0で勝っていて、もういいかと見るのをやめたら逆転されていた。なんてこと。阿部かあ。何度か痛い目にあっていて、もう無条件に敬遠したほうがいいと思うが。

ロス・マク『凶悪の浜』はもう少しで読み終える。いつもながら暗い話だなあ。沼田元氣さんの『ぼくの伯父さんの喫茶店学入門』は転売目的で買ったが、読み始めるとおもしろく有益で残しておこうと思う。チチ松村登場。

アマゾンプライムはずっと放置してあったが、久しぶりに映画視聴。ベネディクト・エルリングソンという未知の監督(というか、俳優もすべて未知)の『たちあがる女』を見る。ちょっと不思議な映画だった。地元企業が環境汚染、というのに反対し、送電線を切るという過激な活動に出る中年女性がヒロイン(双子の妹あり)、独身。合唱団の指導をしていてこれが食い扶持なのか、働いているふうにない。あ、舞台はアイスランドです。一方で、ウクライナの孤児を養女として受け入れる申請を出していて、それが実現する。これが物語の大きな二つの流れ。

不思議、というのは、しばしば彼女の近くで、いきなりバンドが演奏を始める。あるいはウクライナの民族衣装らしきものを身に着けた女性3人のコーラスがある。これはヒロインの目には見えていない。これをリアリズムの対場から腹に収めるのにしばらく時間がかかりますね。いろいろあって、養女を迎えにウクライナへ行き、引き取った少女とバスに乗るが、洪水で水浸しとなり、じゃぶじゃぶと少女を抱きかかえて歩くシーンがラスト。そこへバンドと三人の女性が後からくっついていく。おもしろい味の映画でした。

血糖値下がらず、食欲の減退する過激な注射を打って、減量したが、気力もまた減じてふわふわ生きている。古本に触るときだけ元気というのは、昔からそうだったか。お盆には電車も空いて、どこへも行かない僕は快適です。今週からデッサン教室にも通い始める。市の生きがい事業で、参加費200円。15名ほどいたが、初めては僕一人。ほかはもう何期も同じ組で学んでおり、空気が出来上がっていた。鉛筆の削り方から指導され、初心者もいいとこ。自己紹介で「じつは、イラストやデッサン画の個展をこれまで4、5回やって」などと言わないでよかった。くわばらくわばら。基礎から本格的に学ぶことに。

北とぴあで落語会

驚くほど涼しい朝。朝刊を取りに外へ出ると肌寒いほど。驚いたなあ。

8月1日高円寺西部古書会館経由で王子へ。北とぴあという市の施設で落語会。「エイフル」という落語興行を差配している事務所から、ときどき半額招待券が送られてきて、これまで、これを使ってずいぶん落語を聞いた。ただ、この王子とか、亀有とか、西側在住としてはちと遠い。

2枚送られてきて、1枚4人まで使えるということで、散歩堂さんを誘う。開場前に受付があるのだが、けっこうな人がこの「エイフル」で引き換えている。だから、ほぼ満席であった。振り当てられたのはP列。ええと、12列めになるのか。高座は遠く、見えないことはないが、視力の減退もあって、あまり表情がわからぬ。声もマイクが拾うが、聞き取れなくて鶴田浩二スタイルで集音する。

この手の大きめのホールの悪い席では、もう落語は聴けないな、と覚悟する。

この夜は白酒(転宅)、さん喬(笠碁)、トリが三三(妾馬)。本来、さん喬がトリのはずが、当日、三三に「トリ、代わってくれる。だって、早く帰りたいんだ」とさん喬が言った、と三三がばらした。じつはこれにこの日いちばん笑ったのでした。

白酒は例によって元気いっぱいの明るい高座で、客席の空気を作るのにちょうどいい。さん喬はじっくりと、間を保ちつつ、古典の世界に引き込んでいく。このバランスがいいんですね。ただ、落ちを「あ、まだ笠を取ってない」にせず、しばらく引っ張る演出だったが、これはどうか。軽い話であり、従来どおりあっさり終わったほうが心地よい、気もする。

三三は「妾馬」を大幅にいじり、殿様の家来が長屋を尋ね、鶴という少女をお屋敷勤め(妾を意味する)の交渉に来る場面をいろいろ加えて騒動をふくらませる。全体に狂騒的で、客席は大いに受けていたが、騒々しすぎて、最後のしんみりした八五郎のセリフが生きなかった。と思う。前のさん喬が「陰」だったのを、「陽」にと思ったのか。こんな話なのかな、「妾馬」は。と、志ん生の名演を思い出しつつ、考えてしまった。小三治が生きていて、これを見たらどういうか。「お前ね、あれじゃあ話が壊れてしまうよ」と言ったか。

減量中で1カ月で2キロ減。

さん喬、三三と、両師に私は取材でお目にかかっている。

成蹊大学食でかつカレー

寿命の縮む暑さつづく。29日、午前から神保町。現在、準備中の本について、編集者と「神田ぶらじる」の店長・竹内さんに取材。竹内さんとはもう20年近い顔なじみだが、ほとんど初めてくわしく、店のことや竹内さんのことを聞く。

「ぶらじる」前で二人で写真を撮り、地下の居酒屋で昼食。「ぶらじる」へ移って囲炉裏端席でまた歓談。若い編集者が担当で、神保町のこともあまり知らず、かれを読者に想定して本を作ることに。少し靖国通り沿いを歩き、一誠堂の2階へ連れていきガイドする。「アムール」2冊100円文庫棚から4冊。

30日、今日は吉祥寺。ММОトリオによる大学学食めぐり第二弾。成蹊大へ。その前、「よみた屋」に寄る。そりゃあ、寄りますよ。店頭で5冊。うち、一冊の文芸誌に足が震える。え、こんなの店頭でいいのというレベル。レジで「あああ、すいません、間違って出してしまいました」と取り上げられないかとひやひやするが、無事落手。よみた屋は買えます。暑さを忘れる店頭だ。

成蹊大は夏休みかと思うが、けっこう学生がいる。半地下の大きな食堂でかつカレー550円。かつは作り置きだろうが、温かい。カレールーがスパイシーで甘みもあり僕好み。帰りは歩いて吉祥寺駅方面へ。アップリンクで映画「隣人たち」を見る。これは怖い映画で、結末はまったく想像しなかった展開に。

ケネディ治世下の1960年代アメリカ郊外。裕福な隣同士の2家族は、年恰好も男の子が一人、という構成も相似形だ。妻二人も親友だったが、あることがきっかけで関係が崩壊していく。そのじわじわ迫るサスペンスの恐怖がよくできている。

どこかでお茶を、と思ったが、どこも満席。酷暑の平日なのに吉祥寺は人であふれていた。仕方なく帰還。「よみた屋」で釣り上げた大物を、少し高額でメルカリに出したら瞬殺で売れた。この倍をつけても売れたかも、と思うが、欲をかいてはならない。早く売れた方がいいのだ。

珍しく、ゲラを3本抱えて、順次返送する。「望星」ライター稼業連載も送付。

 

 

動画視聴耽溺す

午後から雨というので、急いで国分寺七七舎へ。店頭にいると、ゴロゴロと遠く雷の音が。黒い雲、やがて激しい雨が。しばらくスーパーで雨宿りしていたが、あきらめてずぶ濡れになって帰還。家に着いたことにはやむ。通り雨だったのだ。

昨日は、この日だけレベル10になる(ふだんは2~3)西部古書会館へ。あれこれ15冊くらい買ったか。魚雷くんが会場にいて、誘って高円寺茶房でお茶する。12時前に入ってよかった。次々とインスタ映え女子が純喫茶探訪で来て満席に。魚雷くん、毎日新聞読書欄の補佐の仕事がなくなり、どうしているかと思ったら平然と構えている。そのうち、また巡ってきますよ、というのだ。すごいなあ。

あれほど、スマホ漬けになっている連中を嫌悪していたのに、家にいると動画視聴連鎖地獄に入りつつある。絵を描く動画が山のようにあり、どれもいい。オイルパステルや色鉛筆を併用するなど、カジュアルなイラスト、絵画が画く手順ごと公開され、筆遣いや、オイルパステルを綿棒で伸ばすなど技法としても参考になる。アマゾンで固形の絵具24色セットを買ってしまう。

あとは、世界の書店、そして本を読む人たちを撮影したサイトなど、途切れもなく飛び込んでくる。赤ん坊と動物のもいいな。ギターの弾き語りも相当数あって、9割が女性。しかも、ただコードをかきならすというのではなく、ハイポジションを使う上級のテクニック。中学生かと思う女の子もいる。みんな、うまいなあ。このレベルの中からプロとして立つのは大変だぞと思う。白髪の日本人老女が、ガットギターをつま弾いて歌うのがあって、しみじみ見入る。お好み焼きの動画もいつまでも見ていられる。

いかんぞ、こうして60代が終ってしまうぞと反省中。ただ、わたし、歩きながらとか電車のなかでは見ないのよ。自制がまだ効いている。

8月1日TBSチャンネルで、今年の吉田拓郎復活ツアーが丸ごとオンエアされる。これは録画しないと。8月8日には、NHKで丸谷才一「笹まくら」がドラマ化される。こちらも楽しみ。3回は読んでいるが、また読みたくなるだろう。魚雷くんと、古本市で、丸谷さんの本、見かけないねえと話したばかりだ。あれだけたくさん本が出て、しかもベストセラーといっていい売れ行きだったのに。魚雷くん曰く、去年が生誕100年だったのに、文芸誌が特集を組むとか、何か目立った動きはなかった。

武藤さんのツイートで、ハニカミ王子くんの近況の写真がたくさんアップされていて、思わずコメントを書き込む。まだ高校生で皇室の匂いをただよわせながら牛歩し、みちくさで本を選んでいた姿を思い出す。もう20年近く前の話か。時は過ぎ、動いていく。月末から月はじめ、何人か人に会い、われもまた少し動く。