2020-01-01から1年間の記事一覧

殴られるなら殴られる

キース・ジャレット「Survivor's Suite」を聞きながら。こんな音楽だっけ。尺八みたいな音(キース・ジャレット)、とポール・モチアンのパーカッション、そうかベースはチャーリー・ヘイデンか、なんだか瞑想的というかお経みたいな始まり。とにかく数百枚…

酒は「剣菱」心意気、あ「大関」か。

さほど厳しい寒さではない30日、朝は小雨が降った。自転車に乗って、スーパーへ買い物。正月は日本酒が飲みたくなり「剣菱」を買う。中世文学の購読のゼミの担当教授と学生たちで、京都の居酒屋で飲んだことがある(先生のおごり)。あれも年末か。寒かった…

時がゆっくり進み、バスに乗る

今年もいよいよあと3日。年が改まる境に向けて、明るい回廊を静かに歩くように時が進み、残り少なくなっていく気分が好きだ。晴れた日が続く。 今日は午後、七七舎の北村くんが車で家に来てくれ、2箱積んで、ぼくも一緒に助手席に座り七七舎へ。帳場のいち…

細野晴臣「HOSONO HOUSE」は、入間市に隣接する福生米軍住宅で録音

いよいよ押し詰まった年の瀬。車を洗う。今年はとうとう運転することはなかったが、毎年、洗車は私の役目という感じになっている。家の前で、何度も、繰り返し長電話をしているスーツ姿の、30代ぐらいのビジネスマン。目障りでうるさくて、うっとおしい。水…

浅川マキの日、新宿「ちょっと長い関係のブルース」

12月26日、グリーンのコートを着てまずは西荻へ。盛林堂で先日の買取りの精算金を受け取る。終盤、長く触ってなかった棚を一挙放出したのに値がついたみたいで、思ったより金額が多かった。ありがたい。高円寺へ移動。今年最後の即売会となる西部へ。2冊買う…

年末の読書はイーヴリン・ウォー『ブライヅヘッドふたたび』を吉田健一訳で

静かな年の瀬である。山下達郎の印税がはねあがるクリスマス・イブ。クリスマスはチャップリンの命日でもある。「ホワイト・クリスマス」を作詞・作曲したアーヴィング・バーリンは、この一曲の印税で裕福に暮らせたという。 年末の読書はイーヴリン・ウォー…

小さな貨物が橋を渡ってる

駅のチラシ置き場からもらった「元気です!千葉 鉄道発見伝」に「久留里線」が紹介されていて、そうか「久留里線か」とその気になる。「青春18」3回目。本日早朝、まだ明けやらぬ闇のなか動き出し、5時過ぎの電車で東京駅まで。通勤の群れと逆行して地下3…

誰のせいでもない雨が

静かな快晴の土曜日。図書館、「ダイソー」で40ポケットのファイル3冊。盛林堂+古ツアコンビに蔵書整理(もう4度目ぐらいか)をしてもらって、ようやく通路が一つ空いた。ずっと雑誌や資料、大判の本が積みあがってとうせんぼしていた。 積み重なった資料類…

松本へ行くつもりが、たどりついたのは五反田

18 日(金)早朝目が覚め、よっしゃと支度してまだ暗い町を駅まで。「青春18」2回目を使って松本へ、と動き出す。いや、しかし寒いなあ。国立6時16分、高尾で松本行き普通を捕まえて10時17分に松本着の予定。八王子までの中央線で、いやに寒いなあと思った…

開高健、寿命を予言

NHKプレミアムで2011年放送の再放送を見る。開高健がアラスカへオヒョウを釣りに行った(『オーパ、オーパ‼』アラスカ編)時、同行した料理人が30年ぶりに同地を訪れる。そこで開高の文章が断片的に紹介されて、30年ぶりぐらいに『オーパ、オーパ‼』を開く。…

「或る田舎町の魅力」児玉からバスで「暴力の街」舞台の本庄へ。

「青春18」を今冬も買う(「大人の休日倶楽部パス」は自粛)。11日第一回目、八高線「児玉」へ。もう10年も前になるか、一度訪れた町。吉田健一「或る田舎町の魅力」で書かれた町で、講演に呼ばれた(児玉高校)際にこの町の静かさが気に入り、数年後、また…

年末には吉田健一がよく似合う。

しかしいい天気が続くなあ。4時過ぎると、陽が沈みだす。6日は所沢「彩の国古本まつり」へ。このところ、そういえば最近見ないぞと気になっていた集英社「吉田健一著作集」を、300円パーでジョンソンタウンの新顔「逍遥館」が8冊出していて、どれを所持し…

ワンスリー書店とは?

4日快晴。古本びより。西荻「盛林堂」を皮切りに「音羽館」、高円寺西部会館「西部展」、国分寺「七七舎」とめぐる。そのわりに買ったのは5冊か6冊ぐらい。しかし楽しい。こんな楽しみを持ててよかったのである。以前、古ツア&岡崎が添乗員になって(とい…

ワンスリー書店とは?

4日快晴。古本びより。西荻「盛林堂」を皮切りに「音羽館」、高円寺西部会館「西部展」、国分寺「七七舎」とめぐる。そのわりに買ったのは5冊か6冊ぐらい。しかし楽しい。こんな楽しみを持ててよかったのである。以前、古ツア&岡崎が添乗員になって(とい…

オカタケな日々41と「風」

https://www.shunyodo.co.jp/blog/2020/12/okatake_41/ 「オカタケな日々 41」がアップされました。どうぞ、お気軽にアクセスください。無料です。 毛布にくるまり、ソファに寝転がっていることが多いのだが、ふと「人は誰もただ一人旅に出て」と口から出て…

透明な池からカフェ「トラモナ」へ

12月に入った。季節は冬だが、おだやかな気候。午前中、やっかいごとで電話でやりとり。心屈し、気分を変えるため外出。前から行こうと思っていた、五日市線「東秋留」二宮神社前の「モネの池」と呼ばれる、きわめて透明度の高い静かな池を訪ねる。地図を見…

「煉瓦女工」と「林哲夫書店開展」

ユーチューブで千葉泰樹「煉瓦女工」を視聴。これはいい。原作は同名短編集で、よく売れたらしく、古書展などで今でも見かける。鈴木信太郎装丁。落語に出てくるような長屋。スラム、と言ってもいい。日雇い、その日暮らしで家賃も滞るような人たちが肩寄せ…

ミッキーマウスの時計

ネット詐欺の事後処理で銀行へ。コロナ禍で「予約制」を取り、今日になった。不正な引出し等はないようで一安心。パネルで囲まれたブースで、女性銀行員とやりとりする。慣れないことで緊張し、硬い表情でいたと思う。社会性のない大人で、ちょっとしたこと…

一日

月曜休日、ネット詐欺により5万円をパクられる。あともう1回、5万円を、というところでさすがにおかしいと気づく。なくなったお金より、あれほど日ごろ、これだけ報道されていながら「オレオレ詐欺」に引っかかる老人たちをいぶかり、嗤っていたのに、手口…

本川越で歌う。

22日本川越へ。友人のIくんと待ち合わせ。まずは昼間から駅前「大」で焼き鳥とビール。「大」と書いて「まさる」と読む。北野武兄の命名とか。ここはいい店でした。Iくんに頼んでいた、今年末「新宿文化センター」での渋谷毅ピアノ、金子マリが浅川マキを…

秋の風はあたたかでした。

本日、「新潮講座」梶井基次郎編をぶじ終了。参加は7名か。コロナ感染の拡大でキャンセルあり。初参加の方も4名ほどおられて、ありがたいことだ。常連となったKさんは、九州へ単身赴任となり、ちょうど一カ月に一度、東京へ戻ってくるその日に、参加くださ…

麻布十番「崇文堂」は、あの崇文堂

https://www.shunyodo.co.jp/blog/2020/11/okatake_40/ 「オカタケな日々40」がアップされました。ウェブ連載とはいえ、40回となると感慨があります。ディック・フランシス『横断』、そして「むさしの号」について書いております。どうぞ、お気軽にアクセス…

吉川英治記念館はおすすめ

13日は青梅「吉川英治記念館」へ。「赤旗」取材。昭和前半の出版好景気時代の流行作家の格、を感じる大邸宅。ここ数日、吉川英治研究にいそしむ。「潮」から書評依頼のあった凪良ゆう『滅びの前のシャングリラ』を読了。依頼がなければ、まず手を出さないよ…

和式で全力投球、投下。

60を過ぎて、多少図々しくなったのか、旅先で用便できるようになった。これは大進歩で、かつては、旅に出ると「小」はだいじょうぶだが、「大」がダメだった。3日ぐらい家を留守にすると便秘になったものである。 人ん家では相変わらずダメだが、駅やデパー…

藤川球児引退、おいおい泣く

昨夜は藤川球児引退で、おいおい泣く。阪神の選手で、強い思い入れがあるのは、もう藤川あたりが最後かもしれない。引退セレモニーの会見で、藤川は泣かず(胸につまるシーンはあり)、じつに整然とみごとな話ぶりだった。しかし翌朝の「朝日」ではスポーツ…

オカタケな日々39アップ

私用で2泊3日関西へ。もろもろ用事片付けてくる。 「オカタケな日々」39がアップされました。 https://www.shunyodo.co.jp/blog/2020/11/okatake_39/ 九州の姉の家にもう10年、預けてある母親の今後のことで、弟、ぼく、母、叔母を交えて相談することになり…

いたちのように早く歩いた

11 月に入って寒気が忍び寄る。少しあわただしくなってきた。2日はひさびさ、NHK放送センターへ試写を見にいく。代々木八幡駅からいつも歩くのだが、昼時で、「てんや」で天丼。10分ほど歩きNHKへ。11月からスタートの朝ドラ「おちょやん」の第一週、5回分…

120冊にサイン、イラスト、落款入れ!

少し冬の気配を感じる秋の日。あいかわらず、新潮文庫の『西脇順三郎詩集』を拾い読み、秋には西脇が似合うと思う。西脇の詩には、ひんぱんに植物の名が出てくる。とくに花に疎い私は、それがどんな花なのかわからない。で、出てくるたび、ネット画像で検索…

映画「花の中の娘たち」の梨農家は登戸(宿河原)か。

ユーチューブで山本嘉次郎『花の中の娘たち』(東宝・1953)を、最初の30分ぐらい見る。最初、多摩川に架かる小田急の鉄橋が映り、その対岸で梨を作る農家の話。ナレーションで、この時まだ、多摩川を人が渡る橋が付近になく(渡し船があった)、そのため東…

廃線なった砂利運搬鉄道「安比奈線」跡探索

西武線について書いた本(辻良樹『西武鉄道』洋泉社)を図書館で借りたら、面白くておもしろくて、西武線に乗りたくなる。西武新宿線、本川越の一つ手前「南大塚」に、かつて入間川から砂利を運ぶ「安比奈線」があり廃線となったが、痕跡が残っていると知り…