「二人だけの道」

録画したTBSドラマ「二人だけの道」その2を見る。1は見逃し、全3回。1972年放映。

橋田寿賀子脚本、石井ふく子プロデュース。音楽と主題歌歌唱は佐良直美石坂浩二音無美紀子が、紙芝居に夢を賭ける貧しい若夫婦に扮する。紙芝居の絵は石坂自身が描いたというが、小学生の女の子「あゆみちゃん」が浅丘ルリ子そっくり。しかし、大した画力である(二科展入選)。

石坂が自転車を押し、音無がギターを弾きながら荒川土手や畑の道を歩く。荒川区の下町という設定であろうか。紙芝居の場所として境内のち本堂を提供する和尚が大滝秀治。大学出なのに就職せず(石坂は漫画雑誌編集者だったが、エログロに走るのに嫌気がさしてやめる)貧乏暮らし(紙芝居はタダで見せる)をする娘を案じる母に丹阿弥谷津子。石坂は長山藍子と夫婦で子だくさんの貧しい家庭をきりもりするドラマも出演していた。あれもTBSだ。

なにより豪華なのが子役たち。高野「バロム1」浩幸、伊藤「浮浪雲」洋一、斎藤こずえ、新井康之、それに坂上忍と、今から考えると選抜されている。

こういう清潔で正しく、しんみりほのぼのする夢のあるドラマが茶の間から消えてしまった。

昨日は、「ちんとんしゃん」で落語のイベントを聞くという散歩堂さんを誘い、西荻で合流「音羽館」「盛林堂」を覗いて、高円寺「好書会」展へ。散歩堂さんと別れ、ある用事で「コクテイル」ヘ。めちゃ混んでる。客層が昔と少し変わり、若い人が多いか。頼み事、うまくいけばいいが。