いたちのように早く歩いた

11 月に入って寒気が忍び寄る。少しあわただしくなってきた。2日はひさびさ、NHK放送センターへ試写を見にいく。代々木八幡駅からいつも歩くのだが、昼時で、「てんや」で天丼。10分ほど歩きNHKへ。11月からスタートの朝ドラ「おちょやん」の第一週、5回分を見る。予告編なども見たので2時半ぐらいに終わる。

本当は『西脇順三郎詩集』片手に、「喜多見」から慶元寺(「駅の近くで カサブランカに出ていたという八百屋の若いおかみさんから道を聞いて/慶元寺の方へ歩き出した/日がくれかかつたのでいたちのように早く歩いた」第三の神話)、そして多摩川付近を歩こうと思って用意してきたが、空はいつか曇って怪しくなり断念。西口門前から阿佐ヶ谷行きバスに乗る。ちょっとこのルートも飽きてきた。午前中で済むことあれば、小田急線に乗って登戸方面へ向かいたい。狛江から武蔵境にバスがつながっていることも分っている。

阿佐ヶ谷に着いて、どこかへ立ち寄ろうとも思ったが、おとなしく帰る。この数年、ポンコツ度が加速し、一日に一件、用を済ませると、もう萎れてしまう。仕方のないことだ。気ままにあちこち出かけたい。そう思うのだが。

ヘニング・マンケル『目くらましの道』読了し、こちらは初読のヴァランダーものではにない上下巻『タンゴステップ』を読み始める。