ちくま文庫『ここが私の東京』見本とどく。

骨まで沁みる寒さである。円地文子『ひもじい日々』、岡松和夫『志賀島』など、未読の本を読み続けている。ぽっかりと無為の日々は大切であることよ。

宅急便で来年1月12日発売のちくま文庫新刊『ここが私の東京』見本が届く。挿画、解説も牧野伊三夫さん。包みをもどかしく開けて、わが本と初めて対面する気分は格別だ。なんともいえぬ幸福感で、媚薬のように酔わせる。

出たら出たで、バタバタとまた軽作業が待つ。昨夜、寝付かれず起き出して、録画した映画「ダウンサイズマット・デイモン主演を見る。人口増加の地球の未来のため、人口抑制を体積で、つまり人間を13センチに縮めて、ドーム型の都市で暮らす政策を実施。それにマット・デイモンも乗る。持ってる資産がかのミニ都市では82倍に膨らみ、豪邸で平和な人生が送れる。しかし……という話だ。引き込まれて一気に見る。メフィスト的役目を果たすクリストフ・ヴァルツがいい。どこかで見た役者だけどなあ。

豪雪の北国をニュースで見て、「青春18」で雪だけ見て帰って来ようなどと考えるか不謹慎か。不快に思われたら謝ります。すいません。