漱石のお勉強

数日、原稿書きに勤しむ。これ、忙しいんだろうか。いや、大したことないぞとも思う。昨日、某所で「新小説」対談、奥泉光さんをお相手に漱石について。インタビューに近いかたちになるが、その方がやりやすい。一時間強、たっぷり喋ってもらって、これを三回分の原稿にまとめる。そのあと、次回のゲストは芸人さんがいいなあ、などと担当者と話し合う。担当者のOさんが、同じ町に住んでいて、一緒に国立まで帰り、桜まっさかりの中、大学通りファミレス窓近くの席で打ち上げ。ライトアップされた桜はきれいだが、いつまでも見ているというわけでもない。ちょっと見れば、それでいいのだ。しかし、これは今春の、いい花見になった。春は静かに通り過ぎていく、というのは誰の歌だったか。

連日の漱石のお勉強が終わり、「サンデー」用の準備で赤松利市『アウターライズ』を読み始める。東日本大震災の10年後、再び同地をもっと大きな津波が襲い、東北が独立国家となるという話。