なぜにアレン・ギンズバーグ

うららかな春の日である。ほう、春分の日ですか。風はまだちょっと冷たいけど、自転車で走るといい気分。頭に、風の「暦の上では」が鳴っている。「街はまだ冬の名残り 風は冷たい」。午前中にスーパーへ買い物。入り口で焼き芋を買ってしまう。なんでだろう? 焼酎の1・8リットルパックほか、ごちゃごちゃと。楽しい買い物。歯にはさまった焼き芋の皮を舌でこそげ落としながら書いてます。

この数日、多忙であった。「ユリイカ坪内祐三特集号の15枚という大物もあった。今日も3つ締め切りが(一つは昨日の積み残し)。ただ、夜はたいてい飲んだくれてるんだけど。まあ、仕方ないか。なんといっても、今週は新著『明日咲く言葉の種をまこう 心を耕す名言100』(春陽堂書店)が出たのがトピック。300ページ超えとけっこうな厚みに。装幀は、念願のクラフトエヴィング商會さん。涼しげで典雅なすっきりした本になった。ぼくまでちょっと上品になったみたい。20日発行の日付ですが、もうそろそろ書店に並び始めるかも。「東京堂」へは、いつもの通り、40冊サイン、落款、色鉛筆色彩のイラスト入りが並びます。これは自信作で、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。

「オカタケな日々 24回」も本日締め切りで、アレン・ギンズバーグの似顔絵イラストを描く。なぜ、ぼくの文章に、アレン・ギンズバーグが出てくるか、これは読んでのお楽しみ。来週頭に、「新小説」対談2で奥泉光さんと漱石について語る(なんと、大それた)ことになっている。生徒になった気分で教えを乞うつもり。来週は某媒体で、もう一件対談あり。それが終わると、ちょっと春の陽だまりのような日が訪れる。どこかへ出かけてこよう。「流山」も待っている。