僕達はそうやって生きてきた

気候のいい高原のような朝を迎える。今週は合併号で「サンデー」の締め切りなし。ちくま文庫『愛についてのデッサン』解説に力を注ぐことにしよう(倒れてもいい、というぐらいに)。あと、今週末に春陽堂「オカタケな日々」の53、54の締め切り。イラスト2点はすでに送付。一回分は丸々新潟行の話にして、もうほとんど書き上げた。黄色いカレー賛に力がこもっています。ネットの書き込みに「幸福の黄色いカレー」とあって感心し、流用させてもらう。

24日は散歩堂さんを誘い(いつもありがとう)、西部古書会館「好書展」へ。11時半ごろだったが、けっこう人がいる。明日(25日)から緊急事態宣言が発令となり、どうなるかと思っていたが。まだ古書展で感染した、という話は聞かない。古本菌がすべてに勝つ、と信じている私は馬鹿か。5,6冊買ってちょうど1000円だった。100円、150円の価格帯多し。これから句会という粋な社会人、散歩堂さんと別れる。「芸術新潮」のバックナンバーで「戦没画学生」特集があればと思ったが、そうは簡単にいかない。かわりに、帰りに寄った荻窪「古書ワルツ」で窪島誠一郎のエッセイ1冊を買う。阪神勝った。また勝った。しかも、これまでの爆勝ちではなく、息詰まる攻防による勝利に値打ちがあった。

いつも寝転ぶ赤いソファ近くに『小山清全集』を置き、触ったり眺めたり、箱から出したり入れたりして楽しんでいる。現物があるありがたさよ。これはいい買い物だった。深夜、WOWOWで2012吉田拓郎ライブを録画してみる。みはじめてすぐ、あれ、これは見たし録画したぞと思いつつ、久しぶりなので最後までみる。何曲か酔っ払って一緒に歌ってしまう。「僕達はそうやって生きてきた」はこれまでほとんどノーマークだったが、歌詞が食い込んできて感動する。この1カ月ばかりこじれていた気持ち(いつもその深みへ戻っていって苦しむ)が少しほぐれる。ラスト近くの「純情」「リンゴ」「外は白い雪の夜」もよかった。1人カラオケに行きたくなるが自粛。

「今ある力で頑張ろうヨ/昔僕等は誰も/名前の無い風だったんだヨ」