林哲夫『日々スムース』

間食と甘いもの摂取をやめて一か月以上になるが、そのぶん、腹が減り食事の量が増え、酒をのみながら乾きものを食べたりするので体重が減らない。困ったものだ。運動量の問題もある。

林哲夫さんから書肆よろず屋から出た『日々スムース』が届く。「スムース」という雑誌を知らなければ、日々快適快調に過ごしていると思われるだろう。林さん、そうなのか。100ページ強簡易装だが、本文組みからデザインまで行き届いた設計で好ましい。限定500部。すぐ売り切れそうだ。大事にしよう。林さんが2006年から08年までウェブでアップしていた日記を採録。リアルタイムで読んでいたが、あれこれ懐かしい。すぐ読了。ぼくの名前もところどころで登場する。林さんの交友関係の広さを感じる。黒岩さんとの古書会館でのトークは2006年6月だったのか。「アイ・フィール」での角田光代さんとぼくとの対談にライターとして参加したのが黒岩さんだった、というのはこの時にも驚いたし、再読して改めて驚いている。「ライターでこんなに話の上手い人がいるのかとびっくりした」と黒岩さんに言われたのも思い出した。

データも含め、林さんが几帳面できっちりした人なので、日々アップしたブログとはいえ完成されている。それにしても、と思うのだ。ここに登場する黒岩、坪内、田村、中川、湯川、宍戸、松本と、私も面識のある(湯川さんはないか)人々が、この15年ぐらいで次々退場してしまった。書肆アクセスの閉店もあった。うーむ。本書制作のため、撮りなおしたという書影も美しい。本の写真はいい。