岡崎武志新刊優遇の東京堂書店はありがたいことだ。

6日、神保町へ。「本の雑誌社」を訪ね、『憧れの住む東京へ』追加で100冊、サイン、イラスト、落款を入れる。本当はもっと早く、と思ったが、ご承知の通り目黒孝二さん急逝で、同編集部はひっくり返っていた。善行堂からは「早く送ってや」と言われていたのだが。

東京堂書店」の店頭ウィンドウでは、『ここが私の東京』(ちくま文庫)が文庫部門1位をまだ保ち、『憧れの住む東京へ』が3位だった。晴れがましい。また東京堂書店では入口すぐに岡崎武志新刊コーナーのワゴンを作ってくれていて、大々的に2冊を宣伝してくれている。この効果は大きい。東京堂書店さんには、どう感謝の気持ちを伝えたらいいか。お近くへおいでの方は、ちょっと覗いてみてください。

文房堂」で、水をはじく黒インク、ペン軸、ペン先を買う。「オカタケな日々」のイラストを描く時、水彩絵の具を使うので、こういう一式が欲しかった。1500円弱で揃う。

1時間でサインが終わり、担当の前田君とランチョンでビールと思ったら休業、近くの地下の洋食店でランチ、ビール。やたらに客に話しかける(面白いこと言い)の店長。ちょっと疲れるなあ。「大阪の食堂みたいやなあ」と同じ大阪出身の前田くんに言う。前田くんも、この間(かん)、大変だったようだ。「頭の中がぐちゃぐちゃになりまして」「ぼくなんか、3つ重なったら、1つこぼれるで。優先順位をつけて、一つひとつ片付けていくしかないやろ」と年長者としてアドバイスする。

またその近くの、かつて「人生劇場」という本を景品にするパチンコ屋が閉業し、跡地に「@ワンダー」が入り、「@ワンダーJG」となる。「JG」は「人生劇場」であろう。120坪という驚異的な広さのコの字型フロアに、各ジャンルの古書が埋め尽くす。なんとか次々号「古通」のネタにしたい。

神保町古書店街店頭を覗きつつ(「古書センター」へも)、九段下まで歩く。これも久し振り。専修大近くの古いモダン建築が壊され、専修大の奇抜な校舎ビルに建て替わっていた。

今日は春陽堂書店ウェブ連載「オカタケな日々」99と100を完成させ送付する。