いつも詫びている高倉健

「オカタケな日々」73と74を仕上げて送付。ある程度準備はしているが、けっきょく、締め切り日に駆け込みで書くこと多し。「御殿場」「木歩」が73、「コロッケそば」と「小手指」が74。晶文社の「仕事術」シリーズについても書くつもりだったが、次に。

文春文庫『高倉健』を読んだので、ユーチューブでテレビの連続ドラマでは初主演となるのか、倉本聰脚本『あにき』を5回まで視聴。1977年の作。日本橋の鳶職の頭が高倉扮する「栄治」。同居する行き遅れの妹が大原麗子。ほか、田中邦衛倍賞千恵子などおなじみの芸達者がそろう。滝田ゆうがナレーションと、栄治の同級生の漫画家の役で出演。秋吉久美子が妖精のような役で出ていて、高倉とからむ。映画『八甲田山』での共演を思い出す。

文春文庫『高倉健』で川本三郎さんが、「高倉健演じるやくざは、いつも『申訳ない』『すまない』と詫びていた。いわば、自分を否定するやくざだった」と書いている。本当、その通りだなあ、と思う。『あにき』でもそうだ。