何気ない毎日が……

何気ない毎日が風のように過ぎてゆく、と中村雅俊は歌った。例年なら、年賀状を書いて、投函するころだが、今年、義母が逝去し、欠礼することに。今年はまた、同様の欠礼葉書がすでにたくさん届いた。そういう年回りなのである。

急に舞い込んだ、「赤旗」試写室、なんと池波原作のドラマ化「まんぞくまんぞく」を素早く書いて送る。来年締め切りの、中央公論「新書大賞」アンケートも送付。あとは、本日受け取りの『憧れの住む東京へ』初校ゲラと集中して取り組む。ゲラを鞄に入れて、どこか遠く、「青春18」で普通列車に揺られながら手を入れてもいい。

海を見たい、という気もするが寒いだろうな。中央本線には一度は乗るつもり。降りたことのない駅で降りてみようか。春に「韮崎」で降りたので、その先、新府、穴山あたりで降りてもいい。穴山までは片道2時間半ぐらいか。石和温泉駅の温泉銭湯へ立ち寄って帰るという手もあり。甲府の先まで行くと、「乗った」感を満足させられる。

ポケミスロス・マク『犠牲者は誰だ』を読んでいる。1956年の訳出で相当古い訳。文章がいい。純文学みたい。