空は曇りから少し光が差し込むかんじか。暖かいといっていい冬の一日である。昨日は長年お世話になっている教育出版社の新年パーティがあって、出席の返事を出したのに行けなかった。じつは、一度も行けてない。なぜかタイミングが合わない。

昨日は一日奮闘。深夜まで、珍しく飲酒した後も原稿を書いていた。パソコンが変わった混乱がいまだ続いていて、「古本見聞録」を400字10枚も書いたが、これは別の原稿の字数と間違っていて、本来2500字だから6枚強でよかったのだ。書きすぎ。編集者の返信でそのことに気づき、途中で切ってもらうことにした。

深夜は春陽堂「オカタケな日々」の20と21。すでに書き溜めてあったのは古いパソコンで、これを移す手立てが分からない。なかったこととして、一から書き始めて、これは各9枚から10枚。21では、ほとんど一回分を費やして坪内祐三さんの追悼文を書く。この2週間ほど、目まぐるしく過ごして、もう一月も終盤である。忙しいのか、ちょっと忙しいんだろう。京都へ行きたい。善行堂とあれこれ話したいことが溜まっている。

このところ、毎日のように「襟裳岬」をギターで歌っている。森進一の名唱が頭から消えたとき、この歌の持つ旅情が、別のかたちで心に沁み込んでいくのだ。

「日々の暮らしはいやでもやってくるけど

静かに笑ってしまおう」