メロンソーダのご老人

そうか、7月1日か。昼、チャーハンを作る。午後、思い切って外出。西荻へ。「盛林堂」の岡崎棚に補充、先月分の精算金を受け取る。これがなんともうれしいの。お小遣いをもらったみたい。

溜まった新刊の買取をお願いしようと音羽館めざして歩き出すが、あまりの暑さにへたりこみそうになる。「珈琲館」で休憩。ここは喫煙可。いとしこいし師匠のようなご老体2人できりもりする。夕方5時とかに閉めてしまう。喫煙の常連客多し。みな店主と言葉を交わす。「暑いねえ」「暑いですねえ、気をつけてください」。メロンソーダを注文したご老人、ソーダを飲み干すとさっさと店を出る。ソーダ水のようなご老人。家のクーラーが壊れていて、こうして冷房のある店(映画館)をはしごするのだそうだ。「珈琲館」は、店内の席から、表の舗道に植わった大きな木が見える。それで落ち着くのだ。

冷気を肉体と脳にふきこみ、なんとか音羽館にたどりつく。広瀬くんに買取を頼む。青森の話を少し。盛林堂でもそうだったが、均一台の前に立つが、目から入る情報が脳と連動しない。暑すぎるのだ。いつも両店には客が数人陣取っているが、この日は無人。暑いと本も買えないのか。で、珍しく買わずに帰る。阪神、むざんな4連敗。ヒットはそこそこ打つが、あと1本が出ない……って、悪夢の時期、そういうこと続いたなあと思う。原武史『沿線風景』を読む。おもしろい。はらたいらは、「クイズダービー」でやっぱり問題と答えを事前に(いくつか)教えてもらっていたんでしょうね。正答率の高さが、ちょっと変だったもの。はらたけし、はらたいらの連想でした。