春は静かに通り過ぎて行く

今日は楽しいひな祭り。妹からメール。昔住んでいた家の住所がわからぬか、と言う。わからぬ。妹はまだ幼かった。そのころの思い出を返信すると、自分でも懐かしくなる。一年余りしか住まなかった新築の家。

昨日は、2年半ぶりに音信があった編集者と西荻西荻珈琲」で待ち合せ。彼はヘビースモーカーなので、喫煙可の店を指定。ところが時間になっても現れず、携帯に着信。「西荻珈琲」を探すがない、という。聞くと北口にいる。南口のピンクの象のぶら下がったアーケードを抜けてと説明する。ようやく到着して話を合わせると、北口にも「西荻珈琲」があるという。そんなことあるかしら。あとで調べたらたしかにあるが「閉店」であった。南口「西荻珈琲」は、ご老体2人が店を。5時になって「閉店です」と言われ驚く。5時で閉める喫茶店ってあるんだ。

Qくん、としておこう。先日少なくとも5社の出版社を渡り歩く、と書いたが、話を聞くとさらに1社増えた。前の出版社では時代小説文庫を担当していたので、うまく新しい席が見つかった。もう52歳だという。それで再就職に時間がかかった。その間、貯金で食いつないだというが、それだけ貯金があったということだ。ぼくなら一カ月無収入だとそれでたちまちアウトだ。

また一緒に本が作れればいいが。いちおう、脈はあるのだ。「盛林堂」で2月分売り上げを精算、買取を補助した古ツアくんが小野くんとともに登場。今年、秋だろうか、谷中の一箱古本市が縮小して復活する予定とのこと。いい兆し。「盛林堂」で岩波文庫の蕪村句集。「音羽館」へも寄って、ちょこちょこ買う。買うのが止まらない。「ヴェラ」は一作のみ。まだまだ残っております。3月は誕生月なり(3月28日)。春の訪れは気持ちを高揚させ、同時に不安定にもさせる。いいことばかりを考えて前進だ。

毎度言っていることだが、この時期になるとカラオケで歌いたくなるのが、風「暦の上では」。ホーンアレンジもいい。伊勢正三屈指の名曲。

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