長い秋の一日。

ようやく涼しくなる。昨夜など、わが書斎は24℃。あわてて窓を閉める。熱い日本茶がうまい。

23日は長い一日。支度して昼前外出。西荻「盛林堂」に、『昨日も今日も古本さんぽ』の再校ゲラを手渡す。「今年中には」なんて小野くんが言う。なんだか、聞くたびに刊行日が伸びるなあ。小野くんは、校正を時間をかけて丁寧にやりたい、と言うのだ。ちゃんとした本にしたいというのに異議なし。急ぐ必要はない。均一で3冊。古本サンタIさんがいて、青森古本屋行の話など。病気されたはずなのに、古本魂のおかげで元気なり。

高円寺へ移動。西部「中央線展」をじっくり見る。あれこれ7、8冊買う。高円寺茶房へ。ピッポさんと11月3日文化の日、下北沢での詩のイベント、トークについて軽く打ち合わせ。13~14人ぐらいしかキャパのない会場らしい。話していると、奥の席へひと組の男女が入ってきて座る。知っている男性ではないか。近寄って声をかける。「Mくんじゃない? おかざきです」と。やっぱりMくん。東京で知り合って30年以上になるか。ずっと詩と出版の仕事を続けている。10年ぐらい顔を合わせてなかった。「よくわかりましたねえ」なんてMくんが言う。一時期、よく顔を合わせていたもの。ピッポさんも紹介する。「また、仲良くしようよ」と約束して店を出る。

神保町へ。出版クラブでこの日から三日間、恒例の「読書アドバイザー講座」が開かれていて、ぼくは初日最後の登壇。100名を前に「古本と読書」について、笑いあり涙ありのいっしょうけんめいのおしゃべり。終わるとくたくたになる。反応もよく、いい聞き手。長い一日を終え、ようやく帰還。阪神、また買った。大竹がますます好きになる。ミエちゃんは成績に見合った応援を。そんなの関係ない、か。ミエちゃんは、やっぱりチームに必要だな。