秋の一日、単行本のロバート・B・パーカー『ユダの山羊』を買う

11月3日、白い扉「絵画展」4日目、中央線に乗り込む。八王子下車。放射路で開催中、最終日の古本まつりを覗く。いい天気(最高)でけっこうな人の出がある。あまり時間がないので、3冊100円のワゴンのみ周遊。「絵画展」古本市がけっこう売れて、100円をつけられそうなものを補充のため買う。単行本のロバート・B・パーカー『ユダの山羊』があり、文庫でのみ何度も読んだが、単行本でよむのはまた格別と3冊にまぎれこませる。絵画展会場に留め置き、会期中に読もう。

八王子とくれば、とんかつ「ほしの」であるが、朝食が遅かったので自重。会場へ向かう。高尾駅でどっと群衆がホームへ。ははあ、高尾山へ行くひとたちだな、と思う。お山はすごい混雑なり。紅葉が終わったころに、また一度、高尾山へ行きたい。「白い扉」髙橋氏から携帯に着信。「おかざきさんにとって、おそらく大事な人が数名、お見えになってますよ」と。そのうちの一人(直木賞作家)に電話へ出てもらい、少し会話する。「留守してごめんなさい」と。

16時からの古ツアさんとのトークにあわせ、この日、絵画展は最大の来館者で狭い展示室が埋まる。絵もよく売れ、本などもよく売れた。前回にくらべ、絵があまり売れてなかったので、ひと息つく。ぼくは経費分が出ればいいと思っているが、場所を貸していろいろ世話やいてくれている「白い扉」髙橋氏に少しでも金銭的に報いなくてはならない。そのことを案じていたのだ。

トークショー9名が来てくださって、ぶじ90分を終える。そのまま数名が居残り酒宴に。守口高校同級生のSが、高級吟醸酒を一升瓶で2本贈ってくれて、散歩堂さんが買ってきてくれたつまみと、髙橋邸おなじみ「おでん」を前に、むしくい堂さん差し入れのビール、日本酒を飲む。拓郎命の髙橋さんと一緒にギター(ギブソンだ)で拓郎を歌う。ああ、いい気持ち。髙橋氏、散歩堂さんがいろいろ気遣って世話をやいてくれ、古ツアさんに「おかざきさん、しあわせですねえ」と言われる。そうかもしれない。

酔って帰宅するのに、高尾駅まで歩く元気がない。最寄りのバス停から西八王子行きに乗る。高尾駅発なので時間は正確。これは楽だった。帰りはこれにしよう。